「骨伝導」という言葉をご存知だろうか。簡単に説明すると、骨を通じて音を聞く仕組みのことだが、最近では骨伝導を利用したヘッドホンや骨伝導スピーカーを搭載した携帯電話など、幅広い場面で利用されている。その骨伝導の利点を活かした、骨伝導集音器「イヤーソニック」が登場した。

鼓膜から音を伝えるのではなく、頭蓋骨に振動を与え直接聴覚神経に音を伝える骨伝導の利点は、鼓膜への負担が小さい、騒音下でも音が聞き取りやすい、などと言われている。骨伝導技術の専門メーカーであるゴールデンダンスが開発した骨伝導集音器「イヤーソニック」はその利点を活かした商品で、長時間の使用でも鼓膜への負担がかかりにくい、鼓膜の衰えにも有効といった点が特徴となっている。

「イヤーソニック」は、集音器として、雑音を最小限に抑え、より明瞭に音を聞くことも可能にしているのだが、さらに大きな特徴として、AV入力端子が設置されていることが挙げられるだろう。これは、テレビやラジオとつなぐことができるというもので、これまで大きな音量でしか聞くことができず家族に気を遣って視聴をためらっていた人も、一緒にテレビやラジオを楽しむことができる。

「イヤーソニック」のタイプは、耳をふさがないヘッドホンタイプと、目立ちにくいイヤーホンタイプの2種類が用意されている。生まれた瞬間からその老化が始まるとも言われる聴覚。骨伝導を利用して鼓膜への負担を減らすなどし、いつまでも大切にしたいものだ。
（TechinsightJapan編集部　Hamasaki）