戦国武将ブームに乗って、記者は週末に長野県上田市を訪れた。この町は戦国時代に真田氏が築いた上田城を中心とした城下町である。有名な武将に、あの真田幸村がいる。記者の名字も同じ真田であるので、この町には特別の思い入れがある。この上田市にて、今年で9回目を数える恒例の音楽イベント「UEDA JOINT」を見てきたのだが、会場では「ご当地グルメ」という幸運な出会いが待っていた。

そのご当地グルメとは、その名も上田カリーである。「上田カリー」は、レトロ＆モダンをテーマに、とことんルーにこだわったオリジナルのカレーである。
記者が食べたのはこの上田カリーにサクサクのカツが乗ったカツカレーである。一口食べて納得した。これこそ本物の「カツカレー」と呼ぶにふさわしい味なのだ。
ここでウンチクであるが、カツカレーとはカレーライスにカツを乗せればできるというものではない。カツの力強い味を受け止めるだけの力強いルーがあってこそカツもルーも生きてきて、「カツカレーというオリジナルメニュー」ができるのである。
上田カリーのルーは実に力強い。多くの肉や野菜、果物のエキスを濃厚に煮詰めた独特の濃厚なカレーだ。スパイスもよく調合されているが、スパイスの香りに依存した味ではなく、実に料理人の気合いのこもった味わいである。
そもそも、なぜ上田カリーなのか、販売・製造元のルートインホテルズの販売員に聞いてみた。
現在全国にホテルチェーンを展開するルートインホテルズ。実はその発祥がここ上田市であった。「今回のUEDA JOINTに参画するにあたり、上田の新たなご当地商品を作りたかった。」とのことだった。

さて、記者は家に帰ってもあの濃厚な味が忘れられず、どこかで食べられる場所は無いものかと、ふたたびホテルルートインに訊ねてみたところ、今年の8月より順次、全国のルートインホテルズ142店舗で食することができるという。それならば話は早い、ホテルルートインには、全国出張で大変お世話になっている。なにしろ全国主要都市にはたいていホテルルートインがあって、格安で宿泊できるのが魅力になっているからだ。メニューの値段も良心的だ。カツカリー900円／唐揚げカリー800円／カリーつけ麺750円／カリーうどん700円／パンDeカリー650円となっている。次回はぜひ唐揚げカリーも食べてみたい。このルーなら重量級のカツでも唐揚げでも受け止めるだけのパワーに満ちているからだ。

全国のビジネスパーソンたちよ。ホテルルートインに泊まったら、外でご当地グルメを探すよりも、まずはルートイン内のレストランで上田カリーを食べてみてほしい。
また、宿泊しなくてもレストランで食べることができるので、全国津々浦々のカレーマニアの皆さんにも積極的にトライしてほしいものだ。
（TechinsightJapan編集部 真田 裕一）