NTTデータは、動画共有サイト事業者向けに、自社サイト上に投稿されるファイルに含まれるメディアコンテンツ(音楽や映像など)を自動的に特定し、第三者が著作権を有するコンテンツの不正投稿を監視する「コンテンツ特定サービス」の提供を8月16日より開始した。
「コンテンツ特定サービス」は、サイト上にファイルが投稿される際に内容を自動的に解析し、あらかじめデータベースに登録された楽曲や動画の特徴情報と照合することでファイルに含まれている著作物を特定する。
これにより、第三者が著作権を有するメディアコンテンツの不正投稿の有無を検知することが可能である。
動画共有サイト事業者は、NTTデータが提供する特徴抽出プログラムを用いて、対象となるコンテンツから特徴データを抽出し、探索設備に登録する。
次に、動画共有サイトに投稿されるメディアファイルも同様に特徴データを抽出して、探索設備に送る。登録されたコンテンツが送られてきたファイルに含まれているかどうかを検出し、結果を動画共有サイトに返す。
なお、特徴データの抽出と照合は、音と映像の両方によって行う。抽出されたデータは非可逆であり、元の素材に復元することは不可能であるため、オリジナル素材が流出する心配はない。
また、音声と映像両方の特徴データで、ファイル内容を判断するため、キーワード検知による判断とは異なり、ファイル名が変更されていた場合や、多言語化されていた場合も検知可能である。
MAD動画や字幕・テロップの付与等、投稿動画特有の編集が追加されたファイルも検知できる。
NTTデータは、今回のサービス提供実績を生かし、サイト上での安心で適正なコンテンツ管理および収益向上の実現を目指して海外も含めたさまざまな動画共有サイトへのサービスの展開を図っていくとしている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)