writer : techinsight

【イタすぎるセレブ達】ツイッターでゲイ宣言の嫌がらせハッキング! …から一転、Xファクター優勝者19歳ジョー・マケルダリー君これを契機に本人自らもゲイ公表。

以前こちらでもお伝えしていた、英国を代表する人気素人オーディション番組Xファクター発、シェリル・コール推薦の下に前期優勝者としてトップスターに躍り出たジョー・マケルダリー君(19)。ポストスーザン・ボイル女性経験ナシと言うおまけ付きでお伝えしていた美声の持ち主。おぼっちゃんキャラが幅広い年齢層の女性に主に支持されつつも、男性からは不人気ともされる彼だったが、ここへ来て、“ある誘発剤”に導かれ、なんとゲイであることを公表した。

このほど、19歳男子の少し複雑な事情と感情が揺れ動いた一件に、イギリス全土を始めXファクターファンに衝撃が走っている。

事の発端は、ジョー・マケルダリー君オフィシャルツイッターがハックされたことに遡る 。ハッカーにより、「僕はゲイなんです。数年間に渡ってウソをついて生きて来て、キツかったんだ。」と公言されたことに始まった。これを受け、ジョー君はすぐさま発言を削除し、「皆さん、僕のツイッターがハッキングに遭いました!」とツイートした。
ここまでなら、容姿がそのように見えることを冷やかす悪質なイタズラでしたと言う、さほど珍しくもない展開だ。だが、繊細な19歳は、これを機に思慮を巡らせることになる。

「最初はめちゃくちゃ怒ったよ。一体どうやってハックしたんだよ!?って。でも、少ししてそのメッセージを眺めながら思ったんだ。『ちょっと待って、これってあながちウソでもないよな…。』って。このツイッターの一連のことが、自分自身でゲイだって気付けるポイントになったんだ。見ながら、僕はこの件でより悩まされる…って思った。だって、そうだと思ってなかったのに、クリックした時やっぱりそうかもって思ったんだもの。あれは確実にターニングポイントだったんだ。」

英ゴシップ紙The Sunによるインタビューでの発言を、なるべく分かり易くかつ忠実に訳したつもりのジョー君のビミョウな気持ち、皆さんにはご理解できるだろうか。記者自身もこの心情を確実に読み解くことはやや困難ではあるのだが、19歳の自分の恋愛対象を捉える感覚が、奇しくもハッカーのイタズラをきっかけに、ゲイの方だと断定されたと言うのである。

「これまでずっと、ゲイかと聞かれればノーと答えて来ていた。その時、誰にも惹かれていなかったからそれが妥当な答えと思ったんだ。でも、それから考えた。僕の感覚は変わったんだ。これが今僕が感じられること、賽は投げられた。」

更に、それ以降、休暇から戻ったジョー君が彼の家族に対して行ったカミングアウトについての苦しい吐露も明らかにされている。
「最初、お母さんには電車に乗っている時に話したんだ。ずっと沈黙していて、お母さんから『どうかしたの』と聞いて来た。僕はまず、『聞いてね。話すことがあるんだ。ツイッターの件は知ってるよね? あれについて僕は何とも出来なかった。お母さん、でもあれって真実だったんだ。』お母さんは言ったよ。『ええ?! 何、それってあなたはゲイと言うこと?』それで答えたんだ、『そうだよ』って。ちょっと気まずかった。恥ずかしいことだからじゃなくて、ただこんなことを家族と話し合うことが変なことだなと思えて。電車が停まった時、お母さんはThe Sunを読んでいて、今が話す時だなって思ったんだ。」

また、Xファクターのドンであるサイモン・コーウェル氏にも既に相談済みで、100%の賛同を貰い、素晴しいジョー君の行動にわくわくしていると言っているそう。

ジョー君は、自身のXファクター優勝以降の変遷を自身でまとめ、18歳から19歳になる過程で今回の件に気が付き、自分自身が変わった訳ではないのだと結んでいる。過去にはガールフレンドもおり、何人もの女子にキスをしたこともある上で、昨年には一人の男子に学校で軽い流れでキスをしたことまで告白している。それが自身の性向に関係するものではなく、自分はゲイではないと思っていたのだそうだ。

現在では、そのキスをしたとされる男子もThe Sun紙に登場したりしているのだが、結局ジョー君は本格的なゲイ・デビューをした訳でもない上で、ハッカーにより覚醒させられたと言うことになる。
有名税とは言え、カミングアウトとしては異例の若さにつけ、一連の事情が何度読み返しても非常に込み入っており、しかもジョー君の表現方法も何とも叙情的である。

一躍トップスターに躍り出たと言う状況が、彼をやや性急に走らせている風にも感じられるが、このような性向の発見の仕方もあるのだと言うことが非常に興味深く、少なからずのセンセーションとなっている。

ただ忘れてはならないのは、ジョー・マケルダリー君は、実力にもその勇気にもサイモン氏の太鼓判が捺され、今後も世界的な活動に更に期待が持たれる若手実力派シンガーと言うことだろう。
(TechinsightJapan編集部 一平インディ)