お笑いコンビ、ナインティナインの岡村隆史が体調不良で休養に入っている。レギュラー番組でも相方の矢部浩之が1人でしのいでいるが物足りなさは否めない。彼らの人気番組のひとつ「ぐるナイ」でも岡村不在で番組が進行している。その番組中にレギュラー出演者のアナウンサーが突然号泣したのだ。
「ぐるナイ」こと「ぐるぐるナインティナイン」の中でも人気のあるコーナーが「ゴチになります!」である。
高級料理店で値段を知らされずに料理を選んで食べて行き、限定額にもっとも遠いものが負けとなるという内容だ。なんとビリは全員分の食事代を自腹で払うのである。レギュラーは国分太一、佐々木希、江角マキコ、矢部浩之、そして岡村隆史となっている。7月29日の放送分では岡村が休養で欠席して、代理にお笑いコンビのサバンナが参戦した。それにゲストの石塚英彦が加わって行われた。
いつも、岡村隆史が佐々木希を「ノゾミール」と呼んではラブコールを連発するシーンや岡村が持参する奇妙な財布など岡村が受け持つ見せ場が多かっただけに、寂しく感じるのは仕方ないだろう。
サバンナはゲストでもありながら岡村の代理なので、もしビリになれば岡村が減点されるため責任を感じていた。その一方で、サバンナ・高橋は江角マキコファンのようで、岡村がノゾミールにいつもアピールする代わりに江角をジッとみつめてアピールする始末だ。
羽鳥慎一(日本テレビ)アナウンサーの司会で番組はそれなりに楽しく進んだ。その途中で各メンバーからカメラを通して岡村隆史へメッセージを送ることになった。ゲストも含めて送ったそのメッセージが次のようなものだった。
国分太一は「岡村さん、あなたにもまれてここまで来ました。おかげで今、ボクは司会までできるタレントになりました。早く帰ってきてください」と長い付き合いのジャニーズアイドルと吉本芸人のドラマを感じさせる内容をコメントした。
続いてノゾミールと呼ばれる佐々木希は「いつも嫌そうにしていますが、実はホントに大好きです」と笑顔を贈った。岡村はこれを見てきっとニンマリしたに違いない。
そして岡村にもビシバシ指摘するアネゴ的存在の江角マキコは「CMで共演したことがありますね。あの時は浜辺でダッコしたのを覚えてますか? 今度またそれをさせてください」と嬉し恥ずかしいエピソードを明かしたのだ。
ゲストの石塚英彦は「小さなタンクトップを準備しておきます」とまた一緒に共演しようとアピール。そして、相方の矢部浩之の順となった。
矢部は「岡村さん、いじらせてくれよ! 仕事した感じがしないです」と岡村がいない寂しさを表現したのである。
その時だった。司会の羽鳥アナがうつむくと溢れ出る涙を両手でぬぐっているのだ。気がついた周囲も彼の心情を思いやってか静かに声をかけるが、彼は嗚咽をこらえて言葉が出ない状態だった。
彼も長年岡村とそしてレギュラーメンバーと共演してきた仲間なのだ。みんなのメッセージが心に響いたのだろう。特に矢部浩之の岡村に対する本音が聞けて感動したようである。この時の羽鳥アナの涙こそ男泣きと呼ぶにふさわしいものだと感じた。
ちなみに、サバンナのメッセージは「病気になっていただけたおかげで、ここに出してもらえました」と“ぐるナイ出演”のチャンスをくれた岡村へのお礼だった。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)