アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】続報。失踪していたトラ、無事発見。再会に猫のようにじゃれあうトラと、人騒がせな飼い主。(南ア)

トラを探し出すのに2日かかった。ヘリコプターが上空を舞い、多くの人々が捜索に参加した。月曜日に失踪した140kgもあるトラは、農場でおとなしく座っていた。まさに「井の中の蛙」といったところだろうか、彼は農場が自分の帰る場所だと思ったのかもしれない。

トラの『パンジョ(Panjo)』が消えたのは月曜日だ。獣医へ向かう途中に車から飛び降りたと思われる。その日から警察やボランティアによるヘリコプターや車での捜索、ラジオでの呼びかけが始まった。パンジョがいたのは捜索隊が設置したベースキャンプからすぐそばの、とある農場。水曜日の夜に『飼い犬の様子がおかしいから、トラがいるに違いない』と思った農場主から電話があり、無事飼い主と再会することができた。

「パンジョとの再会は喜びの頂点だった。パンジョは私に近寄り、私を舐め、猫のように喉をゴロゴロ言わせた。お腹が空いていると思い、お肉をあげて車に乗せ、今度はしっかり鍵をかけて無事に家に帰った。捜索に協力してくれた全ての人に言葉では言い表せないほど感謝している。」と、のんきなことにこの人騒がせな飼い主は喜びでいっぱいだった。

パンジョは車から飛び出したときに前足と頬にできた擦り傷があるものの、健康状態は良好だ。

飼い主によると、パンジョはベンガルトラというインドに棲息する動物なので、アフリカの野生動物とは違って飼育のための特別な許可証は要らないと思っていたらしい。しかし、トラなどの動物を家で飼うための許可証以外にも車で運搬するときの許可証も必要で、飼い主はそれも知らなかったそうだ。ちなみに飼い主はパンジョ以外にも2頭トラを飼っており、さらにホワイトライオンとホワイトタイガーを購入する予定だという。

トラやライオンを飼う場合は、責任を持って入念な調査をしてもらいたい。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)