トップモデルのエル・マクファーソン。彼女は、その完璧なルックスから「ザ・ボディー」のニックネームすら持っている。とても47歳に見えない彼女の美しさ。どうやらその秘密は、漢方薬にあるらしい。ところが、この彼女の使っている漢方薬をめぐって、大きな論議を呼んでいる。というのは、その漢方薬の中身というのが、絶滅危惧種の「ある動物」を使っていたのである。
「骨を砕いたものと、キノコをカプセルにつめたものよ」
使っている漢方薬について聞かれたエル・マクファーソン。ツイッター上でのインタビューで、自身が美容に使っている漢方薬についてこのように答えた。実は、エルは漢方薬の愛用者なのである。
「効果はあるわ」
と話を続けるエル・マクファーソン。この気になる漢方薬の中身とは、なんと「サイの角」。彼女はサイの骨をすり潰したものを薬として飲んでいるのだという。やはり、彼女が美しさを保ち続けているのは、実際にこのサイの角のおかげなのだろうか?
しかし、ここで「それなら私もサイの角を!」などと思った方、お店へ足を運ぶ前に少し落ち着こう。実はこの彼女の「サイの角をめぐる発言」をめぐって、大きな非難がよせられているのだ。というのも、サイは絶滅危惧種に指定されているのである。
「絶滅危惧種の動物を使うとは言語道断!」
このように怒り心頭なのは、動物愛護団体の方たちである。中には、彼女に向けて啓発用の冊子も送付した動物愛護団体まであるようだ。
これまでサイの角は、漢方薬の材料や工芸品の素材として珍重されてきた経緯がある。しかし、このサイの角を狙った乱獲により、彼らは絶滅の危機に瀕しているのである。このため1977年からサイの角の取引は国際的に禁止されている。
これに対して、彼女は自分の発言をめぐって反響のあまりの大きさに驚いたのだろう。後日、エルは自らの発言を撤回。「サイの角を飲んだことはない」として否定している。
実は、昨年マグロを料理につかっているレストランをボイコットしたこともあるエル。しかし今回は逆に彼女自身が非難される立場になってしまった。これからは、彼女もサイの角の漢方薬は使いづらくなってしまうことだろう。
しかし今回の一件が、エルの驚異的な若さを維持する上で大した問題とはならないはずだ。というのは、実のところサイの角の薬としての効果は、あまり根拠のないという話だからである。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)