こんな言葉をご存知だろうか? コンビを組む相方のキャラクターが強すぎて、存在感が希薄な芸人の呼び名。「じゃないほう芸人」。7月1日の「ライオンのごきげんよう」に“じゃないほう”を抱えるお笑いコンビの響が登場した。
響は巨漢の長友光弘と小林優介のコンビ。長友は現在体重が125キログラム、ウエストが132センチ、30歳を過ぎて食は細くなったものの体重が増え続け、睡眠時は無呼吸の症状に苦しんでいるという。対する相方は体系も容姿もごく普通。同じくお笑いコンビのフルーツポンチに「鶏ガラ」のようだと言われたことを番組の冒頭で明かした。「味は薄いが、なくてはならない必要なもの」という意味だが芸人としては悩みのタネだ。
この日のゲストは俳優の武田真治と佐藤江梨子。武田は長身のうえヒールを履いている佐藤に舞台裏で「俺より一歩下がれ」、響のトーク中に話題を振られても「何て言ったらいいかわからない」「そんなに興味ないですもん」と自由気まま、傍若無人な発言が目立っていた。しかしそんな彼にも響の“じゃないほう芸人”小林と共通の悩みがあった。それは「ロケバスに置いていかれる」こと。
トークで明らかになった小林の存在感の希薄さはまさにプロ級だった。響とマネージャー3人で営業先を歩いていたとき、ファンから握手を求められた。長友と握手したファンは次に何故かマネージャーと握手。小林は気づかれないままだったという。他にも前から走ってきた女子高校生が息を切らしながら「誰ですか?」と訊いてくるなど話題に事欠かない。ロケバスに置いていかれることも頻繁にあるという。同様に武田真治も「めちゃ×2イケてるッ!」のロケバスに置いて行かれてしまうという。
その後、長友がその体重でソファを壊してしまうというトラブルが発生した。小堺一機が長友に自分の席を譲ったため、司会者席にゲストが座るという前代未聞の事態となった。トークの直前にこんなトラブルが起きた武田は自分のネタが面白くないと意気消沈、完全に“食われた”形となった。武田真治にも幸の薄いものを感じるが、そんなトラブルに見舞われながらも相方と他のゲストが目立つばかりで存在感を発揮しなかった小林に“じゃないほう芸人”の真髄を見た思いである。
(TechinsightJapan編集部 KAZUKI)