レディ・ガガの「パパラッチ」を見事なまでにピアノアレンジし、情熱的に歌い上げる12歳少年として、YouTube上に自身でアップロードした動画により、瞬く間に世界中の人が知ることとなったグレイソン・マイケル・チャンス君。誰もが予想した通り、早くもレーベル契約も決まり順風満帆の様相だが、一方では、果たしてこの余りにスムーズなブレイク劇が、本当に偶然の産物なのかと論争にもなっているのだ。
グレイソン君が契約を交わしたレーベルのオーナーは、いち早くグレイソン君を自身がホストするチャット・ショーに出演させたエレン当人である。グレイソン君のために立ち上げたと言うのだから気合いの入れようはただごとではない。更に、グレイソン君のための共同プロデューサーには、レディ・ガガを手がけた人物の名もあると言う。グレイソン君によるMySpaceやTwitterのオフィシャルサイトも続々と立ち上げられ、全てが迅速かつ周到に押し進められている。
これを受け、メディア専門家が疑問符を投げ掛けており、例の“6年生発表会動画”にみられる音質やバランスが、素人が撮影したような雰囲気に反してプロフェッショナルにまとめられ過ぎていると指摘している。昨今、プロの間でもウェブ上でのプロモーションはYouTubeが有力視されており、大手レコード会社も効果的な宣伝方法として、デビュー前から素人に見せかけた話題作りを動画で仕掛けることが少なからずあると言う。光の如く、その名が広まったグレイソン君における今回の例については、今の時点ではまだ何とも拭い切れない部分も多い。
事実、現在エレンによるレーベル『イレブンイレブン』が、ガガのレーベル『インタースコープ』傘下である事も既に一部で報じられており、疑問視の声もあながち過ぎた意見と言えないのだ。
何はともあれ、現在ではロサンゼルスにおいての2か月に渡るレコーディングが開始される予定だと、オフィシャルのTwitterにて発表もされているグレイソン君。公式デビュー作の動向にも並々ならぬ注目が集まることは間違いなさそうだ。
(TechinsightJapan編集部 一平インディ)