エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】メンバー9人! 話題の“ちび侍”。初の女子硬式野球ユース選手権。

梅雨明けした暑い夏。全国高校野球選手権地方大会で熱戦が繰り広げられ、勝ち抜いた高校球児らが甲子園へと進む。そしてこの夏は女子硬式野球も一段と熱くなりそうだ。初の試みとなる18歳以下の女子選手による硬式野球の全国大会が行われるのだ。

これまでも「全国高等学校女子硬式野球」の大会は開催されてきたが、現在は18歳以下の選手が参加できる大会は行われておらず、『女子硬式野球の底辺拡大』を目指して今回、ユース大会を計画したものだ。

7月21日に放送された「DON!」ではスポーツ報知の記事を紹介してこの大会の内容に触れた。正式名称『第1回全日本女子硬式野球ユース選手権大会』を“野球ガールズも熱い夏”として注目したものだ。
大会の詳細については関東女子硬式野球連盟から出されている案内にあるが、大まかな内容としては「18歳以下の女子選手による硬式野球の全国大会」なのである。

すでに参加申込は終了しており、学校のクラブチームなど18チームが参加登録している。チーム名も「メタルテック」、「オレンジレディース」、「SAKAEビーバーズ」、「シーガルズ」、「ウイングスジュニア」、「ALL SAKAE」、「埼玉栄高等学校」…とそれぞれに個性がある。
そんな中でも一際気になるのが『ちび侍』というチームなのだ。他チームが野球のユニフォームを着こなして高校野球球児の如く颯爽と写る中で『ちび侍』は3人の女子がTシャツやジャージ姿で写っているのだ。

そして、この『ちび侍』はなんと登録選手が全員で9人なのである。
大友監督、碇コーチが率いるチームメンバーは小山(12)。若尾、望月(13)。岩田、近内、佐藤、山口、菅原(15)。橋尾(17)となる。

DON!スタッフから大友監督にインタビューしてみたところ次のような答えが返ってきた。
「チームは強いですか」という質問には「強くないです」と即答である。そもそも「強いですか?」と聞くほうが失礼なのだが、ここはハッキリしておきたいところだ。
さらに「ナゼ出場するのか」には「選手の強い希望により」という。選手らの大会にあたってのメッセージが「全員で一生懸命声を出して打って守る」というもので、彼女らの“野球したい”という熱意は伝わるのだ。

より現実的なところで「メンバーが9人しかいないが、ケガをしたらどうするのか」については「ケガしないように気をつけます」との答えがあり、炎天下で「ピッチャーが1人で投げきれますか?」には「他のポジジョンの選手でなんとかします」ということなのだ。
例えば高校野球やリトルリーグなどもプロ野球選手を養成するかのように日々猛練習を続けており、『ちび侍』の監督のような考えはきっと通用しないと思われる。しかし、野球を楽しむ上ではそうした「緩い」面も無ければ限られた者しか野球をできないとも捉えられるだろう。
とにかく『ちび侍』には全力でプレイして野球を思い切り楽しんで欲しいものだ。

『第1回全日本女子硬式野球ユース選手権大会』は次の期間に開催する予定だ。
・大会開催期日 :8月23日(月)~8月28日(土)小雨決行
・試合会場:平成国際大学野球スタジアム、佐野市運動公園野球場、田沼グリーンスポーツセンター。

甲子園とはまた違った熱気を見たいという方は応援に行ってみられてはいかがだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)