薬物過剰摂取によるマイケル・ジャクソンの無念の死から、早くも1年になろうとしている。この度、英タブロイド紙『News of The World』とのインタビューに応じた父のジョー・ジャクソン氏であるが、マイケルの死について、妻でマイケルの母であるキャサリンさん(80)を責めていることが分かった。
その1では、キャサリンさんの母親としての努力不足により、マイケルを薬物依存から救えなかったという発言から。
「安置されたマイケルの遺体に、キャサリンは涙が止まらない様子で取り乱していました。でも私はそんな彼女を抱きしめることはしなかった。妻に対し、あまりにも頭に来ていたからです。」
「彼女を責め立てました。“だから言ったじゃないか。マイケルの薬物依存をやめさせる必要があると! どうしてあの時、もっと聞く耳を持たなかったんだ。リハビリに入っていたら、マイケルは死なずに済んだはずだ” とね。」
「でも彼女は何も答えませんでした。私はマイケルのその死に、悲しみを通り越して激しい怒りに満ちていましたから、涙も出ませんでした。本当は泣くべきだったんでしょうが…。」
「私は妻に、“マイケルの元に行ってリハビリを勧めるように” と繰り返し言っていたんです。子供というのは、父親より母親の言葉を聞くものです。でも妻は、“マイケルにもプライバシーがある。少し放っておいてあげた方がいい” と言うばかりでした。」
その話を蒸し返しても、虚しい堂々巡りになってしまうだけ。亡くなった息子マイケルが蘇るわけでもない。すでにタブーな話題となっているが、心の中のわだかまりや後悔は一生消えないだろうと彼は言う。
マイケルと母キャサリンさんは強い愛情と絆で結ばれていた。息子に死なれたキャサリンさんは、夫に責められるまでもなく、自分の至らなかった点を後悔し、心の中でマイケルに深く詫びながら日々過ごしているはずである。
そのようなことも分からない夫のジョー氏。よく妻だけを悪者に出来るものだ。マイケルがどうして父親を好きになれなかったのか、改めてその理由が分かるインタビューとなったようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)