エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「ドゥンガ監督の気持ち分かるワ」W杯、日本とブラジルのはざ間で悩むマルシア。

歌手のマルシアはブラジル・サンパウロ出身の日系三世で現在の国籍は日本である。彼女が歌手となったのはブラジルで「TBS歌謡選手権」に準優勝したことがきっかけだ。ブラジルで育ったマルシアはやはりサッカーには熱くなるようで、ワールドカップの感想をブログに毎回つづっている。そこからは“サッカー王国ブラジル”の本気が伝わってくるのだった。

マルシアが応援しているのはブラジルだけではない。日本も同様、いやそれ以上に応援しているのはもちろんである。毎日、テレビで観戦しており日本がカメルーンに勝利した時はひとりで興奮したようだ。

その後のオランダ、デンマーク戦も盛り上がったことは言うまでもない。一方のブラジルはコートジボワールを3-1で破り決勝トーナメントを決めたが、次のポルトガル戦では0-0と得点できず、これにはマルシアも不満だったようだ。ブラジルはコートジボワール戦の際にカカがイエローカード2枚で退場処分とされたが、ドゥンガ監督はこれに対して判定が不当だと話していた。しかも、エラーノが足を負傷して退場しており以降に影響が出そうなのだ。そんな状態で戦ったポルトガル戦で無得点に終わったのである。マルシアは「おしいボールばっかでドゥンガ監督の気持ちが分かるって感じ」とブラジルチーム監督の苦悩を思いやっていた。

決勝トーナメントへは日本もブラジルも進出することになり、初戦で日本はパラグアイ、ブラジルはチリと当たることになる。マルシアは「ブラジル対日本となったらどうしよう」と悩むがもしそうなると夢のような対戦だ。しかし、彼女によるとブラジルのサッカーへの思い入れは日本人には分からないものがあるようだ。「ワールドカップの時、全てのブラジル戦は国中がお休みになり、国民みんなで応援に入るんだ」そうである。さらには「ブラジルチームがゴールを入れるとあっちこっちから花火の音が聞こえてきたり、勝った時には、車のクラクションも聞こえてきて、かなりかなりうるさい状態」となるのだ。今大会は予想に反して強豪チームが敗れる中、日本が勝ち進んでいる状況でもありブラジルとの対決もあるいは現実となるかもしれない。その時には、このサッカー王国の熱気を実感することになるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)