ポール・マッカートニーの乗ったツアーバスが、メキシコにあるいわゆる危険地帯を通った際、事件は起きた。ポール達の、見るからにゴージャスな大型車を見た若者達が、突然周りを囲み、瞬く間にバスの天板までよじ上って暴れ出したのだという。

ポール一行が、ツアーのためメキシコを訪れ、コンサートを終えた後、次の地へと移動のため、いわゆるメキシコでもとりわけ“無法地帯”とされる危険な場所を通り過ぎようとしたとき事件は起こった。

若者達が突然彼らのバンに群がり囲み、車両は止まらざるを得なくなったという。最初のうちは、一行も彼らが行き過ぎたファンであると思ったそうだが、その集団はたちまちバンの上に登り、飛び跳ねて暴れ続けた。さすがに事態は急変し、ポールを含む誰もが脅威にさらされた。ほどなくして警察が到着し、ポールは怪我もなく無事に助け出された。

メキシコといえば非常に危険な地帯があることは世界的にも知られているはずである。ポールほどの著名人のツアーとなれば、安全確保を第一として、事前に移動経路の入念な確認をすることも出来たであろう。また、そのバンがどれほど“無法地帯”と言われる地域では目立ってしまったことか。世界中をツアーで回るアーティストの皆様。くれぐれもツアールートの安全チェックは入念にお願いしたい。
（TechinsightJapan編集部　一平インディ）