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台湾の空の窓口である桃園国際空港第2ターミナルで、ボーディング・ブリッジが断裂する事故が起きた。幸い、事前に作業員が昇降機駆動モーターの異常に気付いたため、ブリッジは使用禁止になっており、けが人は出なかったが、事故発生時、すぐ隣のブリッジを300名近い旅客が通行しており、“ボーン!”という大きな音に悲鳴が上がったという。
事故が起きたのは28日午後1時30分頃(日本時間午後2時30分頃)。シンガポール航空SQ876便が着陸し、300名近い旅客がD6ゲートのBボーディング・ブリッジを通行している時だった。突然、すぐ隣のビジネスクラス用Aボーディング・ブリッジの昇降部分の支柱が断裂し傾きながら落下、現場は騒然となった。
桃園空港第2ターミナルは7月に開港10年目を迎えるが、水漏れ問題や、グルメ評論家に「高くてまずい」と酷評されるなど、マイナス的ニュースが続いている。そこへ来て、今回のブリッジ断裂事故。
海外からの観光客には「台湾の恥」とまで言われ、新たにイメージダウンの要因を作ってしまった。
正常に使えば12年使用できるという韓国ロテム製のボーディング・ブリッジ。事故があったブリッジはまだ5年しか使用していないという。空港側は整備不備の可能性を否定している。使用方法や修理点検に問題があったのか、設計に問題があったのか。事故原因については空港と関係機関が現在調査を進めている。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)