くも膜下出血の最初の自覚症状が、「かつて経験したことのないような激しい頭痛」であることは知られているが、4月22日夜にこう訴えて入院し、大量の脳内出血が確認されたロック・バンド「ポイズン」のブレット・マイケルズ(47)。奇跡的な回復により数日前に退院していた彼が、倒れた当時の様子を芸能誌に明らかにした。
くも膜下出血という非常事態から、今ではもう喋れるほど、歩けるほどに回復したマイケルズは、まだ24時間体制のチェックが続くものの、数日前からは自宅で過ごしている。
医師も先月30日、マイケルズは本当にラッキーな例であると会見を行っていたが、その入院時の体の異変について、彼はこの度米芸能誌『People』の取材に、こう語っている。
「強盗が侵入して銃で後頭部を撃たれた、その瞬間オレはそう思ったよ。パーンと頭の中で弾ける音がしたんだ。そのまま頭も首も全く動かなくなっちゃったね。」
その時に居間に一緒にいたのは、恋人のクリスティ・ギブソン。二人には9歳と5歳の子供もいる。彼女は同誌に、マイケルズは少しは歩けたもののやはり何かがおかしく、「オレ、病院に行った方がいいかも知れない」という言葉もろれつが回っておらず、これはタダの頭痛ではないと直感したと語っている。
病院に到着すると、マイケルズはそれでも医師にこう話したことをハッキリと覚えているそうだ。「オレ、死ぬの?死ぬならせめて子供たちにもう一度会いたい。でも治るんなら逆だ。こんな状態になっちゃったオヤジの姿を見せるわけには行かないよ。」
現在彼はリハビリに励んでいるが、「ポイズン」としてのバンド・ツアーを1カ月半後に予定しているという情報もあり、それが本当であれば驚かざるを得ない。奇跡的に助かった貴重な命、どうか焦らず大切にしていって欲しいものである。
ところで、サラサラの金髪に青い瞳、カウボーイ・ハットとギターがよく似合う、まさにアメリカ人好みのルックスを持ったロックン・ローラーのマイケルズ。たくさんヒット曲を持っているが、“All I Ever Needed” という曲をご存じであろうか。
ロックにも時には優しいスティール・ギターのイントロを求め、美メロでも声は男臭く、女性とのデュエットであればなおダンサブルで心地よい。おまけにジーンズのCMに出てくるような…、そんなアメリカンな一曲が聴きたい時には絶対にオススメである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)