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iPadを早速活用 6500冊超の電子貸本サイト開設

今月末、いよいよiPadが国内でも販売を開始するが、モノが手に入っても肝心の中身、すなわち書籍や写真集などのデータがなければ、ただの重たい箱で、宝の持ち腐れになってしまう。

iPadの本体ばかりが注目されるのは仕方がないことなのだが、「どうやったら電子書籍コンテンツが手に入るのか」をしっかり報じるところがあっても良いだろう。というわけでTechinsight編集部では、電子書籍の提供サイトを紹介したい。

そのサイトのひとつが、1995年に日本で初めて電子書籍のダウンロード販売を始めたことでも知られる株式会社パピレスの提供する「電子貸本Renta!(http://renta.papy.co.jp/renta/)」だ。iPad端末の国内販売開始に合わせて、今月28日より、iPad向けにコミックや小説、実用書、写真集など6500冊を超える電子書籍コンテンツの提供を始める。

「電子貸本Renta!」は、「誰でも、手軽に、安価に」をモットーとした電子書籍を閲覧できるサービスで、言うなれば「電子版・貸本屋」だ。会員登録及び月額利用料金は無料となっており、電子書籍のレンタル、すなわち閲覧は1冊100円からと安価に設定されている。

サイトは既に開設されており、レンタルした書籍は弊社独自開発の電子書籍配信システム「MEDUSA」により、インターネットブラウザ上で閲覧できる。

iPadの場合は、コンテンツを読み始めると、画面上に本の表紙が表示され、ページをタップするだけで次々を読み進めることができる。本を閉じると、しおり機能が働き、次回閲覧時には同じところが開くようになっているので便利だ。また、iPadを横にすれば拡大モードになり、画面を下にスクロールすることで拡大表示のまま簡単に読み進めることもできる。

さらに、「電子貸本Renta!」ではクラウド型サービスを採用しており、iPadだけでレンタルした書籍データを、パソコンやiPhoneなどの情報端末と共有することができる。時と場所に応じて、同じ作品をiPadで読んだり、パソコンで読んだりできるのだ。

28日よりiPad向きに提供されるコンテンツはコミック『ベルサイユのばら』『アカギ』や、実用書『壁を超える技術』『1億人の大疑問 街で見かける不思議』、写真集『小倉優子』『ほしのあき』など6500冊以上が予定されている。

「電子貸本Renta!」では今後、新規コンテンツの追加を続々と行い、1年後には1万冊を超えるコンテンツを掲載していきたいとしている。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)