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東京都内のECOスコアや活断層情報などが一目で分かる!ECOエコノミー・プラットフォーム「ジアース(β版)」

東京都内は、エリアごとに文化や歴史があって、それに応じて住みたい場所も決まってくるが、長く住む家を探すなら、できるだけ快適で安全な場所にロケーションを構えたい。
そんな都市住民の希望をかなえるべく、東京都内のECOスコアや活断層情報などが一目で分かるECOエコノミー・プラットフォーム「ジアース(β版)」がリリースされた。

「ジアースβ版」は、特徴的な3つのデータベース情報を提供する。

一つ目は、ECOスコアである。

早稲田大学大学院川口教授の監修による環境や利便性など、その空間にかかわるさまざまな要因(約150項目のデータベース)を独自の方法で数値化・集計し、スコアとして表示したものだ。
現在は、東京都を中心としたエリアに限定されているが、今後は随時エリアを拡大していく予定となっている。

二つ目は、太陽光発電スコアである。

航空写真をもとに、それぞれの建物の屋上スペースに太陽光発電パネルを設置した場合、その建物が年間でどれくらいの発電量があるか、また発電した電力を売却した場合に、どのくらいの売電額相当になるのかの目安を想定、算出し表示したものだ。
これも現在は、東京都を中心としたエリアでの提供だが、今後は随時エリアを拡大していく予定となっている。

三つ目は、活断層情報である。

独立行政法人産業技術総合研究所から提供された活断層情報を表示する。活断層情報の断層位置は、主要文献に示された断層位置を産業技術総合研究所がコンパイルしたものである。

さらに、Web上での測量も可能にした360度ムービーマップでは、全国42地区、東京23区に至っては83%を網羅した地域の動画を見ることができるほか、GISエンジン J-REIT(不動産投資信託)から公示価格まで、日本中の不動産価格を地図上で見ることが可能だ。

Web地図情報は、あらゆるデータベースと連携することで、さらなる付加価値が生まれ、それがWebビジネスの活性化につながっていく。
「ジアースβ版」は、そうしたシナジーのひとつの成果というべきであろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)