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社長専用の経営状況把握ツール「社長専用大福帳」サービスを提供 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ

経営の「見える化」というのが近年のITキーワードのひとつになっているが、どの役職レベルかによって「見える化」したい情報は異なる。
各部門の部長が使う資料をドサっと社長に渡しても無意味であり、本当に社長として把握したい情報だけをテンプレート化して表示するのが理想的である。
今般、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは、企業内の複数の業務システムに分散した企業活動のデータを一元管理し、経営の見える化を実現する「社長専用大福帳」を開発し、2010年5月20日よりサービスの提供を開始する。

「社長専用大福帳」は、各業務システムのデータをCSV形式で取り出した後、XML形式のデータに変換し、各種データを多角的に捉えることで経営の見える化を実現する。

従来、システムごとに見ていたデータを一ヶ所に集めることで、明細レベルで全てを見ることが可能となり、企業活動の全体を掌握することができるようになる。

これまでマクロな指標でしか把握できなかった情報を、効率化および投資判断のポイントとして把握し、きめの細かい経費コントロールを実現する。

提供する情報は「旅費分析」や「交際費分析」「給与支給額分析」など9種類のレポートをテンプレート化したものであり、経費情報のほかプロジェクトや従業員単位で変化や異常点を具体的に把握し、管理することができる。

またこのサービスは、ハードウェア込みで提供されるため既存システムに手を加える必要はなく、約5週間で利用することができる。

主として経費把握のために用いられることが想定されており、営業戦略上の「見える化」は個別システムの領分であるが、社長自ら経費使用について明確に把握しておくことは、経営のみならず、社員の意識改革を促すためのツールとしても使えることになり、全社的な経費の削減を推進することが期待される。

提供価格は、初期費が1,575,000円、月額 367,500円となっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)