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23日(日)。世間の休日に、多くの企業家たちが短パンにTシャツ姿でせっせとトイレ掃除を行った。“掃除をして心を磨き、育てよう”という活動なのだが、実はこれ、日本のある企業家によって始まった活動なのである。
「ポイントは素手でやること!」と話すのは、“NPO法人 日本を美しくする会”創設者の鍵山秀三郎氏である。鍵山氏は国内外に500あまりのチェーン店を展開するイエローハットの創業者でもある。大企業のトップが、「トイレ磨きは心磨き」として18年来、スポンジを握ってきたという。
現在日本では年に10万人が参加する“トイレ掃除活動”。台湾では8年前から始まった。台湾の統一グループ社長である徐重仁氏が台湾美化協会の理事長を務め、活動の指揮を執っている。統一グループは、セブンイレブンやスターバックス、無印良品などを子会社とする大企業である。その社長が理事を務めるとあってか、初年度の参加者は千人程度だった活動が、8年で累計6万5千人の参加者を集める大規模な活動となった。
整理整頓ができれば、仕事の効率は自然と上がる。「清掃」と「清潔」を心がけることができれば、仕事の質はググッと上がる。トイレ掃除から学ぶのは、単に“人の嫌がることを進んでする人になる”だけの心磨きではない。多くの企業家たちに「お金を払ってでも体験したい」と思わせる哲学が存在するのだ。
鍵山氏はトイレ掃除の意義をこう語る。
1.謙虚な人になれる
2.気づく人になれる
3.感動の心を育む
4.感謝の心が芽生える
5.心を磨く
記者も早速スポンジを手にしたくなった。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)