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4月1日に、各省庁への新規採用者は辞令を交付され、誓約書に署名宣誓したのち、研修所に配属されたことであろう。
新社会人として、新公務員として職務に精励されることを望みたい。
組織のトップから職員訓辞を賜ったことと思われるが、こうした訓辞はタテマエのオンパレードであり、「本当に自分たちがキモに銘じることって何?」という疑問があると思われるので、今回はそれを紹介したい。
新人公務員が本当にキモに銘ずることは、次のとおりである。
1 すべて公務員は所掌する業界の奉仕者であって、国民の奉仕者ではない。常に業界の利益に貢献するよう知恵を巡らせよ
2 国益よりは省益、省益よりは局益、局益よりは課益を優先せよ。自分の配属される課の利益が、国益につながると固く信ぜよ
3 現下の国情に鑑み、新人公務員の将来は決して明るくない。法に抵触しない限りにおいて、将来に備え、あらゆる方法を用いて蓄財に励むよう知恵を巡らせよ
4 公務員の仕事において最大の財産は「人脈」である。OB、上司、政治家などあらゆる人脈を最も重視せよ。
5 お役所の最大の悪は、効率性と合理性である。あらゆる方法で非効率・非能率・非合理を作り出して、それを仕事の大義名分として給料を多く得るよう知恵を巡らせよ。
上記5つのうち、1,2,4,5については、2,3年勤務すれば先輩や上司から自然と教わることになるだろうが、3の「蓄財術」については、なかなか教えてもらえない。
そこで、本連載では来週から公務員の合法的蓄財術について紹介していくこととしたい。
(TechinsightJapan編集部 石桁寛二)