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校長は教鞭には立たないが、学校の方針を決め、職員を監督する最高責任者として重要なポジションである。驚くべきことに、南アフリカ9州のうち4州の小学校で計351校に校長がいないことがわかった。
今回の調査は今月はじめに野党DAが議会で質問したことに対して基礎教育省が行ったもので、9州すべての小学校を調査した結果、ノースウェスト州、西ケープ州、ハウテン州など計4州の小学校で校長のポストに誰もいないことがわかった。
校長のいない小学校が最も多かったのはノースウェスト州の113校、ついで西ケープ州の88校だった。さらにヨハネスブルグのあるハウテン州では66校が校長のポストに誰もいない状態で運営していた。この66校のうち12校はツワネ(Tshwane)というエリアに集中しており、プレトリアボーイズハイスクールなど有名な小学校でさえ校長不在であった。
ムプマランガ州、クワズルナタル州、フリーステート州などは基礎教育省が統計未確認の状態で、今後の調査結果でさらに校長不在の学校は増えると思われる。
アパルトヘイト時に理数科を黒人に学ばせなかったことが、現在の黒人層の経済格差を引き起こしいている要因であるとして、政府は教育に力を入れる方針を立てている。その教育の最高責任者である校長がいないのでは、学校崩壊に繋がりかねないか懸念される。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)