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1931年にケニアのリフトバレーという地域の羊から発見されたリフトバレーウィルス。南アフリカの東ケープ州、北ケープ州、フリーステート州などでこのリフトバレー熱が流行しており、家畜が死亡している。人への感染も報告されており、感染拡大が懸念されている。
保健省によると、火曜日の段階で報告されているリフトバレー熱の人感染者数は42件にのぼっている。うち37件はフリーステート州、3件が東ケープ州、2件が北ケープ州となっている。今年の2月からリフトバレー熱は報告されており、現在までに2名が死亡している。感染者は家畜のオーナーとその家族、獣医、農場労働者となっているが、保健省では更なる感染者の可能性があると見ている。
リフトバレー熱の家畜同士の感染は早く、流産や羊やヤギ、牛などの子供が死亡するなどの状況から判断されることが多い。人への感染は、感染している家畜の血液に接触する場合や、蚊による媒介によって感染することがある。人の潜伏期間は2~6日、風邪に似た症状や筋肉痛、首の痛み、嘔吐などが1週間ほどで回復する場合が多いが、発熱後に、出血症候群、髄膜―脳炎、網膜炎を引き起こす場合もある。人の死亡率は1%程度といわれている。
リフトバレー熱の最大の被害者は羊で、生まれたての羊で死亡率90~100%、12時間の潜伏期間の後2日以内に死亡する。また妊娠している羊は95~100%の割合で流産するそうだ。
今週末は雨が降る可能性が高いため、リフトバレー熱の感染拡大が懸念されている。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)