アルコール依存症の治療に訪れる若者が昨年よりも増えていると、南アフリカアルコール・ドラッグ依存症団体(the SA National Council on Alcoholism and Drug Dependence :SANCA)は報告している。アルコール、ドラッグのほかにも、首を絞めて快感をえるという「チョーキング(首絞め)・ゲーム」も若者たちの間で流行っているそうだ。
SANCAは南アフリカ国内に31の依存症リハビリセンターを持ち、2009年度にはおよそ11,000人が治療されている。SANCAによると、センター内の約45%がアルコール依存症、うち26%がアルコールだけでなくドラッグにも依存しているとのこと。
センターでのリハビリの半数以上は21歳以下の未成年、さらにセンター内のティーンエイジャー(13~18歳)は35%、アルコールとドラッグの依存症に苦しんでいる。2008年度には、ティーンエイジャー4,808人がアルコール依存症のリハビリを行った。これは2005年度の4,315人に比べて500人ほど増加している。
さらに最近問題となってきているのが、チョーキング・ゲーム。2004年辺りから流行りだし、現在でも若者の間で行われている。これは呼吸困難で意識が朦朧とする感じが、ドラッグの兆候と似ており、さらにお金もかからないということで、学校で流行っているそうだ。首を絞めるのは主に友人で、1人、または数人でじわじわと首を押さえる方法と後ろから羽交い絞めの状態でゆっくり首を締め付ける方法がある。時には自分自身で首を絞めたり、ベルトなどを扉の取っ手に縛り付けて自分で調節しながら首を絞めていくという場合もある。もちろんチョーキング・ゲームで首を絞めすぎて植物状態になったり、死亡するケースも報告されている。
もうちょっと健全かつ安全な遊びはいっぱいあるはずだ。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)