バンドの大切なライブ記録には、音質だけではなくレベル調整も最適な状態で録音できるレコーダーが欲しい。そうした用途に最適な高音質レコーダーがローランドから発売される。
ローランドの『R-05』では、録音対象に応じて最適な録音レベルに自動調整する「リハーサル機能」を搭載。リハーサルボタンを押して録音したい音に本体をかざすだけで、設定が難しいマイク感度や入力レベル調整を自動的に設定する。
また、録り直しのきかない大切な録音で、録音ミスを未然に防ぐ便利な機能を多数装備している。
「プリ・レコーディング機能」を使うと、録音待機中であれば、録音ボタンを押したタイミングから2秒前にさかのぼって録音でき、大事なサウンドを録り逃がさない。
音量変化の激しい楽器演奏やボーカルなどの録音時には、「リミッター」を使うと、突然の大音量で過大入力が発生しても、録音レベルを抑えて歪みを防ぐ。
また、本体のみで録音データの分割/結合などの編集が可能。録音したその場で、曲の前後の無音部分を削除したり、別々に録音したデータをつなぐこともできる。
そのほか、リニアPCM録音のWAVEとMP3の2つのフォーマットで同時録音できる便利な新機能も備えているので、例えばWAVEで非圧縮の高音質録音を行ったあと、バンド・メンバーにはファイルサイズの小さいMP3の録音データを電子メールで送り、練習の成果をメンバー全員で共有するということも可能である。
PCに取り込んで加工する前に、本機だけで曲割りなどの作業を行っておけば、その後のリマスタリングやデモ音源作成に向けて作業の省力化を図ることができる。
発売日は4月23日。価格はオープンとなっている。
(TechinsightJapan編集部 真田 裕一)