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日本語変換から戦略的日本語活用へ ATOK×Conceptbase情報活用ソリューションを提供 ジャストシステム

日本語変換エンジンの定番ATOKを開発販売するジャストシステムは、同社の主力製品である日本語サーチシステム「Conceptbase」のテクノロジーを使って、日本語入力から直接情報を検索し活用できるATOK×ConceptBase情報活用ソリューション」を、4月8日(木)から提供する。価格は、30万9,000円(税別)となっている。

「ATOK×ConceptBase情報活用ソリューション」は、「ATOK」と「ConceptBase」を連携させる「ATOKダイレクト for ConceptBase」に加え、法人向け日本語入力システム「ATOK CE for Windows」、社内独自用語の正確な変換や表記の統一を支援する「ATOK Business Solution 辞書配信システム5」「ATOK Business Solution 用語管理データベース2」を組み合わせた情報活用ソリューションである。

たとえば、これまで紗那文書の横断的検索を行う場合には、専用の検索エンジン画面を立ち上げる必要があったが、この連携ソリューションにより、検索エンジンを立ち上げることなく、「ATOK」で入力中の文字列から直接「ConceptBase」の検索結果を「ATOK」の変換候補に表示する。

「ATOK」を利用した仕組みのため、文書作成時に利用しているアプリケーション上で必要とする情報を検索したり、社内ホームページの情報や社内の文書フォーム、マニュアルなど業務文書をすばやく探して参照・編集したりできる。

たとえば、「○○産業」という社名を変換すると同時に、その会社との商談履歴やプレゼン資料、案件フォームなどをリアルタイムで探し出すことができる。

さらに、ATOK Business Solution 辞書配信システム5」でATOK変換辞書を配信し、社内独自用語や表示ルールの共有をはかることが可能だ。

組織内の入力環境を統一することにより、入力段階において誤字・脱字、誤変換を防ぎながら、独自用語や言い回し、製品名や略称などの表記の統一することができ、文書の品質向上と文書作成の効率化を実現する。

また、専門用語を収録したATOK専門用語変換辞書をあわせて利用すれば、業務や業界により適した入力環境を構築することが可能だ。

ビジネス文書を巡る正しい日本語表記は、時代とともに変化している。たとえば、「様々な」という一般的な言い回しは、重ね敬称の「さまさま」と混同されがちなので、漢字を開いて「さまざまな」と表記するのがルールになりつつある。こうした日本語用法を人間が知識として覚え込むには限界がある。

そこで性能面で評判の高い日本語変換エンジンATOKに情報検索機能を持たせながら用語/表記統一を図っていくことが有力なビジネス戦力となっていくであろう。
(TechinsightJapan編集部 真田 裕一)