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ネットワーク家電の潜在能力を十二分に生かす ブラウザーを家電ディスプレイのように利用できるインターフェイス技術開発 フリービット

ネットワーク対応家電が普及しつつあるが、消費者はそれらの恩恵を十分に受けているとは言い難い。本来なら自宅の寝室から居間のテレビの予約録画を行うという使い方が普及してしかるべきだが、いまだに録画予約はテレビの前に行ってリモコン操作をするのが普通だ。
無線LANが普及している現在、家のどこからでも家電を操作できる環境が理想である。そんな理想に一歩近づく技術がフリービットによって開発された。

フリービットの開発した技術Air Displayは、ネットワーク対応デジタル家電機器とパソコンをOverlay IP技術によってつなぎ、ブラウザーをこれらの機器のディスプレイのように利用できるようにするものである。

あらゆる機器を「サーバー化」する技術として定評があるServersManの基礎技術を採用することで、ブラウザーから簡単に、ネットワーク対応デジタル家電機器内のあらゆる情報の表示やコントロールが可能になった。

これによって、家電機器本体に表示デバイスが必要なくなることによる小型化、低価格化を推進することができ、本体に表示領域がなくても、ブラウザーをディスプレイとして使用することによる分かりやすい操作設定画面を設計することができる。

メール作成やファイル名変更操作などを容易にする、パソコンのキーボード入力を前提とした各種文字入力インターフェイスをそなえ、家電機器とパソコンやケータイ間でのデータのやりとりも可能になる。

このAir Display技術は、エグゼモード3月下旬に発売を予定しているAndroid OS搭載デジタルフォトフレームに最初に搭載される予定となっている。

パソコンの前に座ったまま、あるいはケータイを持ったまま、家の中のあらゆる家電を操作できる日が来るのも遠くないかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真田 裕一)