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糖の吸収を穏やかにするL-アラビノース配合「アラビノシュガー」を発売 日清オイリオグループ

意外に思うかもしれないが、糖尿病患者にとって「食べてはいけないもの」というのは原則として存在しない。
分量や頻度が問題なので、バランスの良い食事をカロリー制限しながら食べるのが食事療法の秘訣と言える。ただし、糖分の急激な吸収を控えなければならないという問題は残る。そこで、日清オイリオグループから砂糖の消化・吸収をおだやかにするL-アラビノースを配合した特定保健用食品「アラビノシュガー」が新発売された。

平成19年度厚生労働省の実態調査によると、糖尿病患者および糖尿病予備群は2,210万人と推定され、これは日本人の約6人に1人があてはまる。

特に、糖尿病予備群は、10年前の調査から約2倍に増加している。食生活上、血糖値が気になる方の砂糖の使用意向調査を行ったところ、約8割の方が砂糖のおいしさや使い勝手、使用用途の広さなどを好んでいたが、血糖値などを理由に砂糖の使用を控える傾向がみられた。

かつての日本人は、舌がしびれるほど塩辛い塩鮭などをおかずにご飯をたくさん食べて、塩分過剰摂取の弊が指摘されていたところだが、現在はそれに加えて糖分コントロールも重要になって来るであろう。栄養士が指摘することだが、糖尿病食は健康食なのである。まだ糖尿病になっていない人でも、こういった食材を使った料理をメニューに加えることで、発症を抑制できる効果が期待できる。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)