イタすぎるセレブ達

writer : techinsight

【イタすぎるセレブ達】やっぱりよくわからないリリー・アレンの今後。一応の“最後のステージ”もすったもんだで終了。

かねてより、今度こそ本当の引退だと言わんばかりに、“デザイナーズブランド衣服のレンタル業”と言うベンチャーに乗り出すため、歌手活動から退くと発表したリリー・アレン。事実上、表向き最後と言われていたディジー・ラスカルのロンドン公演への出演が、先日アリーナ級の会場にて終了した。
しかしこれがまた一筋縄では終わらず、有終の美を飾ることはなかった。ステージ上で見せられたその涙は引退とは直接的には関係が無く、なんと客同士の喧嘩に気分を害して泣き出したのである。

ラジオインタビューにて自身のレコードレーベル業と高級ブランド衣服のレンタル業と言うベンチャー企業の立ち上げに燃え、歌手活動からの隠居を発表していたリリー・アレン。公式発表上では最後のはずの、ディジー・ラスカルのロンドン公演に登場したが、やはり滞りなく終わることのできないのが、リリー・アレンと言う感情むき出しの歌手なのだ。

彼女のステージの最中に、観客の中の良い年した二人の男が殴り合いの喧嘩を始めてしまった。大会場のステージ上からも気付くことができるほどの目立つものではあったのだろうが、その泥仕合に気付いたリリーは泣き出し、数分ステージから去ってしまった。

しかしリリーほどのじゃじゃ馬娘が観客の喧嘩ごときで泣き出すとすれば、自身の最後のステージと銘打ったパフォーマンスを前に、全く気に掛けても貰えずバトルに講じる客の様子が気に食わなかったと考える方が分が合う気がしないでもない。
案の定、数分後に再度ステージに姿を見せたリリーが客に向かって放った言葉は、Fワードのおまけ付きで、「なんか最悪な喧嘩だったんだけど。ちょームカつく。恥を知りなさいよね。」であった。
その後もむしろトーンを上げて、これまたタイトルにFワードの入った一曲を、「この曲はあの人に捧げます。保守党の党首にね。」と言って歌い上げた。この党首デヴィッド・キャメロン氏は、先日歌詞がそぐわないとして6才になる娘にリリー・アレンの曲を聴くことを禁止したと明かされている。

全く調子も変わらず、負のパワー劣らずと言ったところのリリーだが、いつの間にか完全撤退したはずのツイッターも再開し、引退ハウスパーティの告知をハイテンションでつぶやいてもいるらしい。
今なお自由すぎる感情の振り幅が遺憾なく発揮された、何ともリリーらしいと言えばらしい幕引きだが、しかし更に、実は夏の音楽フェスティバルの出演もいくつか決まっているとイギリスの各紙が報じている。

とりあえず、まとまった収入だけはつかんでおいて、表向きの活動回数を減らし、気の向いた時だけ歌って稼ごうと言う、これがイギリスの“ギャル社長”ならではの考え方なのであろうか。それとも、事業が軌道に乗るまではやはり自身の歌手方面での才能と言う名の“保険”を手放すのが不安である心情の表れなのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 一平インディ)