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ここ数日の異常な暑さでオーツホーンという町でダチョウがおよそ250頭亡くなった。ダチョウは自分の体温以上の気温には対応できないためである。
南アフリカの観光スポットであるガーデンルート。その代表的都市のひとつ、オーツホーンはなんといってもダチョウ(オーストリッチ)が有名。ダチョウの孵化からの成長をツアーで見ることができたり、ダチョウに乗ったり、ダチョウ料理を堪能したりと、ダチョウの町ともいえる。そんなダチョウの町でダチョウがおよそ250頭も亡くなった。原因はここ数日続く暑さによるもの。内陸部に位置するオーツホーンで、最高50℃を超える気温が記録された。あるダチョウ農場では約100頭が、他の農場などでも30~70頭に上るダチョウが死亡した。
気温がダチョウの平均体温である38度を超えると体温を調節することが出来なくなる。獣医によると、彼らのような準砂漠地帯に適応する鳥が体温を下げる唯一の方法は呼吸を激しくしてあえぐことだが、今回はあまりの暑さにあえぐと逆効果となり、内臓機能が低下して死亡したそうだ。ちなみにダチョウがもっとも熱に弱い時期は生後4~5ヶ月とのこと。
普通、ダチョウは皮製品やダチョウの肉、羽飾りなどに利用されるが、暑さで亡くなったダチョウは肉がすぐに腐り、皮下脂肪は暑さで調理されたようになり、それが皮膚にダメージを与えるので商品価値はなく、肉をミンチにしてドッグフードにするしかないそうだ。
ちなみにダチョウの保険は暑さで死亡した場合は適応外だという。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)