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就職氷河期なのに親が邪魔している… お宅は大丈夫?就活生の親が嫌われる3つのパターンとは?

今日から2月。受験シーズンの幕開けとともに、来年度卒の学生たちの就職活動がすでに本格的に始まっている。就職氷河期と言われる今、本来一番の理解者であるべき親が学生たちの悩みの種のひとつになっているという。子どもの就職活動を親が邪魔しているとは一体どういうことなのだろうか。その深層を取材した。

「はっきり言います。就職氷河期なのに、親が子どもの足を引っ張っているんです!」と憤るのは、東京大阪など全国6拠点で就活塾「楽!楽!内定塾」を展開する株式会社ガクーの柳田氏だ。

柳田氏は、次のように話す。「最近、学生から『親がうるさい』『親と就活の話をしたくない』といった相談をよく受けます。また、親御さんからも『自分では指導できないので、専門家のいる塾にお任せしたい』『息子とどう接したらいいかわからない』といった問い合わせが増えてきました」

柳田氏によると、就活生から嫌われるタイプは大きく3つに分類できるという。

その1つめは、「けなし型」だ。「お前は口下手だから営業には向いてない」「大手企業は無理だ」といった言葉が、知らず知らずのうちに子どもの自尊心を傷つけているのだ。自分の身の丈を知ってほしいという愛情なのかもしれないが、それはかえって子どもを落ち込ませ、やる気をなくさせてしまうだけだ。

次に、「過保護型」が挙げられる。「明日どこに行くの?」「書類は出した?」など、事細かにチェックする親に、子どもは鬱陶しさを感じている。ひどい例では「面接にはスーツで行けば良いのか」「過去の試験問題を送ってほしい」など、学生でなく親が企業に問い合わせるといった例もあるという。これは、子どもの自主性をそいでいると言えよう。

そして3番目は「押しつけ型」だ。「公務員の方が安定していていい」「そんな名前の会社は知らないからやめておけ」といったアドバイスが典型的な例だ。年長者として、「自分も若い頃は…」とアドバイスしたいのは皆同じだろうが、就活のトレンドは刻々と変化している。例えば、就活生の親世代の頃は大学4年の後半が就活シーズンだったが、現在は採用が早期化し、早い学生では3年生の夏頃から就活を始めている。また、採用方法もグループディスカッション等など、試験が複雑化している。ここ数年はウェブエントリーが当たり前になっているが、これも親世代にはなかったことだ。柳田氏は、「自分が就活をしていた頃の常識や、自分の考えを子どもに押し付けても、子供には悪影響になる場合が多い」と語る。

では、就活生を支援するにはどうすれば良いのか。柳田氏は、「就活で大切なのは自信を持つこと」と前置きした上で、次のように話す。「学生は何社も落とされて自信を失いかけています。そうした中で、親の不用意な一言がさらに学生を追い詰め、選択を狭めてしまうことになるのです。だから、過保護にならない範囲で自信を持たせてあげることが大切です。例えば、自己分析で使う『自分の長所』を一緒に探してあげると良いでしょう」

実家暮らしの学生の場合は、体調管理をしてあげたり、Yシャツや靴など身なりに関するケアも大切だという。また、親元を離れて暮らしている学生の場合は、放ってしまうのではなく、適度に連絡を取り、悩みを聞いてあげるなど、関心を持っていることを示すことが大切だという。

そして、細かなアドバイスに関しては、トレンドも熟知する専門家に任せるのが一番だろう。就活塾「楽!楽!内定塾」では、就活生はもちろん、子どもの就活に不安を抱く親からの相談も年々増えているといい、常時ホットラインを結んで疑問点や相談を電話で受け付けている。仮に就活がうまくいかず、3ヶ月間ほど伸びたとすると、交通費だけでも数万円は出費がかさんでしまう。さらに、就職浪人をしてしまうと、わずか一年間で50万円から100万円の費用が余計にかかってしまうのだ。そう考えると、専門家が揃う「楽!楽!内定塾」に委ねるのは得策と言えるのではないだろうか。

「わが子のことだから」と何でも抱え込むのは、親子ともに辛い。心配し過ぎるあまり過保護になってしまったり、ストレスから厳しく当たってしまっては、かえって逆効果だ。親の役目と、そうでない部分との棲み分けが必要なのだ。

お宅は大丈夫? 子どもの就活を邪魔する「ダメ親」チェックリスト
■けなし型
・基本的に上から目線
・「無理」「向いてない」と決めつける
・兄弟と比較する

■過保護型
・スケジュールや提出物を逐一チェック
・家に送られてくる資料の企業名をチェック
・子どもの代わりに親が企業に問い合わせる

■押しつけ型
・自分の学生時代の常識で語る
・自分の知らないものを受け入れられない
・やたらと勧めたり、ダメ出ししたり主導権を握ろうとする

http://naitei-jyuku.jp/

(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)