writer : techinsight

システム運用保守の「人依存」の解消に向けて アビームコンサルティングが「情報システム運用保守業務分析サービス」を提供

システム運用や保守の現場においては、しばしば「このシステムはあの人がいなければわからない」という、仕事の属人化が起きがちだ。

その担当者にとっては社内での保身に有効な場合もあるが、システムと一蓮托生になるのは問題である。簡単に休暇も取れず、転職もままならない。そういった状況に陥る前に、情報システム部門の組織力を分析する「情報システム運用保守業務分析サービス」をアビームコンサルティングが提供開始した。

企業によっては、「この仕事は○○さん」「あの保守は○○さん」などと役割が決まっているため、閉塞感により人材が活性化しない状況に陥っていることも少なくない。

いつしか「自分はコンピュータのお守りに過ぎない」という投げやりな気分になるため、人材の活力を高めるには、自分たちが会社に役立つ存在であることを実感できる環境が重要である。

情報システム部門が所掌する業務については、自社内技術力の流出を防ぎつつ、適切な内容と規模でアウトソーシングを利用することも必要である。

同サービスは、自社で判断することが困難な運用・保守運営の合理性を、第三者的見地から、分析、診断し、情報システム部門の組織力の最大化実現をサポートすることを目的に開発されたものである。

サービスは、現状調査から結果報告まで約1ヶ月で完了する。
その結果を踏まえて、情報システム部門のあるべき姿を描き、情報システム部門が積極的に企業価値向上に貢献できる、その可能性の大きさに気付くことが必要であると、同社は提唱している。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)