バンクーバー冬季五輪スピードスケート男子500メートルで加藤条治選手が銅メダルを獲得した。加藤選手はヒップホップグループ「RHYMESTER(ライムスター)」の曲を愛聴していると話したことがある。そのRHYMESTERから加藤選手へメダル獲得に際してコメントが贈られた。
2月17日放送のFMラジオ番組「SUZUKI Breakfast News」では、加藤条治選手が銅メダルを獲得したことへ贈られたコメントを紹介した。コメントは清水宏保選手とRHYMESTERのMummy-D(マミー・ディー)の二人からのものだ。
1998年の長野オリンピック金メダルをはじめ三度の大会でメダルを獲得した清水選手は次のように話した。
「今回、銅メダルだったことを悔しがっているけど、その悔しさが4年後に向けての力となる」
「大きなスランプで一度諦めかけたところから立ち直った時は、金を取るつもりで来たと思う。今回、銅だったのはまだ続けろということだ」
清水選手はバンクーバーでは選考されずに、加藤選手らへの世代交代という形になった。カリスマスケーターから次世代選手への期待が込められたコメントだった。
そして、加藤選手が楽曲「ONCE AGAIN」を聴いていることを知った、RHYMESTERのMummy-D(マミー・ディー)がコメントを寄せた。
「金が取れずに悔しそうな顔もしてましたが、とにかく見てて思ったのは『スゲー速かったです』」
「そんな加藤さんが『ライムのワンスアゲインを聴いてる』ということで感激しました。」
「アスリートと音楽とは通じるところが多いと思います。もうだめかという挫折を味わって、そこから這い上がるところなんか同じようだなと感じました。次は金メダル目指してまた頑張って欲しいです」
このコメントを聞いてDJが感想を話した。
「音楽とアスリートの関係は素晴らしい。加藤選手もまたライムスターを聞いて頑張るだろうし、ライムスターも今回の加藤選手の活躍をまた曲作りに活かしてくれる」
もちろん音楽だけではない、お笑いのDVDで練習の疲れを癒す柔道選手もいれば、映画でモチベーションをあげるアスリートもいるだろう。
お互いに影響しあえる素晴らしい関係である。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)