2010年2月4日は「笑っていいとも!放送7000回」の記念すべき日だった。番組では放送開始当時の思い出をタモリと笑福亭鶴瓶が紹介した。そんな中で鶴瓶が「たった一回で終わったコーナーがあるんや」と明かしたのだ。そのコーナーだけは、一回で終わらせるしかなかったというのだが。その驚くべき理由とは?
「笑っていいとも!」の第一回放送は1982年10月4日に放送された。この年には、電電公社(現NTT)からテレフォンカードが発行され、マイケル・ジャクソンのスリラーがリリースされた。そんな出来事と重ねると時の流れが実感できる。
放送開始の新聞では
「即興のエンタティナータモリが
毎日新しい笑いに挑戦する、
生放送バラエティー・ショー」
というコピーで大々的に宣伝された。やがて1987年に笑福亭鶴瓶がレギュラー入りして、番組はさらに盛り上がりを見せる。
企画も様々なものが考えられており、「タモリ鶴瓶のおたよりコーナー」などの視聴者参加型の試みもなされた。
そして、鶴瓶が思い出したところでは、本当に一回のみで終わった幻のコーナーがあったというのだ。
「FAXは最高」というそのコーナーは、タモリと鶴瓶二人の前にFAX機が設置されて、視聴者からのFAXをその場で紹介するという企画だった。
コーナーが始まり、第1号のFAXが送られてきて来た。二人は少しずつ現れてくるFAXの内容を見て焦った。なんと、裸のおじさんがコピー機に乗ってその裸体画像をFAXしてきたのだ。「見えないように、下に下に隠しながらFAXを出した」と鶴瓶は当時を思い出す。
「昼の生番組でこんなリスクのあるコーナーをやるわけにはいかない」という理由で、このコーナーは一回だけで終わったのである。
こういう予期せぬ事態もあり大変なことも多いだろうが、これからも、いろいろな試みで視聴者を楽しませて欲しいものだ。8000回では、またさまざまなエピソードを期待したい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)