R-1ぐらんぷり2010の決勝参加者も決定して、開催までいよいよ1週間となった。今回もサバイバルステージと呼ばれる敗者復活戦が行われ、参加者が発表されている。この敗者復活戦の参加者に目を向けてみた。
まず、決勝戦の参加者をおさらいしておこう。
バカリズム、いとうあさこ、G(グラップラー)たかし
川島明(麒麟)、我人祥太、なだぎ武(ザ・プラン9)
エハラマサヒロ、あべこうじ。
となっている。
一方で、敗者復活戦に参加できる権利を得たのは
ユリオカ超特Q、今泉、ナオユキ
ゆってぃ、中山功太、山田與志(COWCOW)
田上よしえ、友近、アナログタロウ、もう中学生。らである。
敗者復活戦とはいえ、中山功太は前回のチャンピオンだし、山田與志(COWCOW)も常連だ。この二人のどちらかが勝ち進んでくる可能性は高い。
しかし、私が個人的にプッシュしたいのは
「ナオユキ」なのである。
前回も敗者復活戦に残り、
「42歳最年長芸人が貫禄を見せるか?」のキャッチコピーで240点に終わっている。この時は岸学が840点、夙川アトムが630点で決勝へ復活した。もう中学生。が580点を得ているのだ。「ナオユキ」の面白さがここまで通用しない審査に疑問すら感じる。
ナオユキは松竹芸能の漫談芸人だ。飄々(ひょうひょう)として登場して、飄々と語りはじめる。
「じわーっと来ますから」
と言うように、彼の世界に入るのに少し時間が要るのだ。これが3分間の枠があるR-1では厳しいのかもしれない。しかし、これは多くの芸人が乗り越えてきたところだ。今回は彼も、それなりに対策を打っていることだろう。(いや、彼の性格からしてマイペースで来るかもしれない)
ナオユキの面白さはわたしの文章力では表現できないのが残念だが、その代わりに彼がNHKの「笑いがイチバン」に出演した時のことを紹介しておく。
「ジワーッと来ますから」と淡々と話し出す彼に観客は最初、無反応だった。しかし、30秒、1分も経つと彼の話術に引き込まれるのだ。
「僕は、体のことを考えて、酒は飲みません・・」
「え、ほんまですよ。これまで一回も飲んだことはありません」
「・・いつも、飲まれてます」
というようなネタなのだが、これが彼の話術でやたら可笑しくなるから不思議だ。
この時は、客席から「呼吸困難を起こしてるんじゃないか?」と心配してしまうほどの笑い声が聞こえた。
「ヒーーー、ヒ、ヒ、ヒッ」という感じだ。
自分の意思以上に笑ってしまい、それをこらえるのに必死なのである。いまだかつてこのような状態を見たことは無い。
R-1ぐらんぷり2010サバイバルステージは2月21日(日)夕方4:05~5:20
R-1ぐらんぷり2010決勝は2月23日(火)夜7:00~8:54に放送予定だ。
できれば、ナオユキに頑張って欲しい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)