身長差152センチ “世界一背の高い女性”と”世界一背の低い女性”が初対面…
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南アフリカ、ケープタウンのタウンシップ(低所得者層地域)で、おかしな光景が見られる。壁のないむき出しのトイレがたくさんあるという。決して開放感を求めているのではなく、政府との意見の食い違いが生じたものらしい。
2007年、政府は住民に共同水洗トイレを設置することを提案した。しかし住民たちは各家庭の水洗トイレを要望、話し合いはなかなか進まなかった。最終的に政府が水洗トイレを設置し、住民がトイレを囲う壁を設置することで合意したということらしい。その後、政府は1,316のトイレを設置、内1,265のトイレは住民によって壁が建設された。残り51のトイレは、おそらく壁設置の費用がないのだろう、むき出しのままという結果になっており現在の問題点となっている。ちなみにむき出しトイレを利用する場合は、ブランケット持参で用を足すそうだ。
住民側に立つ人権擁護団体は、西ケープ州首相に謝罪を求めている。「世界でも有数の都市ケープタウンが住民のトイレを設置できないはずはない」と主張し、人権やプライバシー、住民の自由などを無視した行為として政府を追及する方針を立てている。
タウンシップでは共同簡易トイレというのが一般的。ただし、下水設備がなっていないため、大雨の時期は衛生的に極めて悪い環境となる。さらに掃除するということがなく、住民の苦情が殺到するほど悪臭を放っている場合もある。今までのトイレに比べると雄大な景色を眺めながら用を足せることはいいかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)