writer : techinsight

魅惑のライブハウスめぐり第5弾 「黒猫チェルシー」と決別し、「神聖かまってちゃん」へ。

齢40歳のアラフォー記者が、ロック系ライブハウスの魅力を全国の皆様にお届けする「耳栓持参」のライブ・レポート第5弾。今回も、前回に引き続き「黒猫チェルシー」を追っかけて、また渋谷にやってきた記者は、そしてそこで新たなる“新星”を発見。彼らのあまりにも強いインパクトにすっかり心を奪われた記者は、「黒猫チェルシー」との決別を誓い、早くも新たなバンドに乗り換える事に決めた。ちなみに“新星”バンドの名前は「神聖かまってちゃん」。

昨年11月、渋谷の有名ライブハウス・Shibuya DUO Music Exchangeというところで開かれた「ROCK’N’ROLL SUNDAY」というイベント。これは20年くらい前のバンドブームの頃にやっていたイベントに似ていて、新旧バンドの出演によりより多くの世代の音楽ファンに足を運んでもらおうというもの。その日は大御所トライセラトップスも出るということで、すごい期待感が高まる記者。チケット持ってるのに1時間前から会場で並ぶ。オール・スタンディングなので、いい場所とらないと・・・・・。

と、そこへ“若いお客”に間違えられて会場内に入れてもらえない「黒猫チェルシー」のメンバーを発見。マネジャーさんが「出演者です。」と言って受付していた。そしてしばらくしたら、若者を中心としたお客がたくさん入り口に集まってきて溢れる。ほどなく開場し、記念のTシャツをもらったが、デザインが若すぎてとても着れない・・・。高校生の姪にでもあげよう。

そしてライブ一発目に出てきたのが、長年やってる大人のバンドTHE COLLECTORS。記者にはちょうどいいが、若者たちからすると親世代。でも女子高生たちがボーカルの加藤さんの面白トークに、大ウケ。カワイイ男性は50歳になってもカワイイらしい。

その後、若向きなバンドがいくつもいくつも出てきて2時間が経過。いつまでたっても「黒猫チェルシー」が出てこないので疲れてしまった記者はドリンクをもらい、地べたに座って休憩する事にした。その時だった!

パジャマを着て頭におリボンをつけた「女の子みたいな男」が、真っ暗闇の中からいきなり現れ、何かブツブツ言っている。この人が、「神聖かまってちゃん」の”の子”で、彼の普通じゃないライブが始まる。

「神聖かまってちゃん」のすごいところは、いずれお知らせするが、このライブがダラダラ伸びてしまい、その後出てきた「黒猫チェルシー」の時間がやけに短かく感じた。トリを飾るトライセラトップスの時間を削るわけにいかないからカットされたのだろうか? バックで「神聖かまってちゃん」と乱闘でもしていたのか、いつも穏やかな彼ら(黒猫チェルシー)が、その日は何だか殺気立っていた。(ジョイントライブも数が多いといろいろあるのね。)と勝手に解釈する記者。DUOのスタジオ・スタッフのお兄さんの表情を凍らせた「神聖かまってちゃん」”の子”のパフォーマンスにすっかり心奪われ、今日から「黒猫チェルシー」の追っかけをやめて、「神聖かまってちゃん」を追っかける事にした。(黒猫チェルシーに関しては渡辺くんが映画で新人賞もとった事だし。まあ、いいでしょう。)

後日、「神聖かまってちゃん」の“タダライブ”が行われる渋谷リキッドルームに行ってみた。ライブが終わって、CDを手売りする”の子”に取材と称して話しかけてみる。愛想のいい、黒猫の渡辺くんとはまったく違い、記者を激しく拒絶。野性動物みたいに警戒心が強いのだ。

拒絶されると粘着質になる記者、メゲずに今年は”の子”を追いかけてみようと思う。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)