元旦恒例のお笑い番組、第43回爆笑ヒットパレードでのことだ。司会のナインティナイン岡村隆史が予想外のトラブルに巻き込まれた。共演者のお笑いコンビ「ゆりありく」のりくから手痛い攻撃を受けたのである。
爆笑ヒットパレードは1月1日の朝10時から夕方6時まで元旦をお笑いで楽しませてくれる番組としてすっかり定着した。
長丁場だけに三部構成となっており、最後の第3部で酒樽による鏡開きが行われた。
その前に登場したお笑いコンビ「ゆりありく」の、りくとナイナイ岡村のかけあいの時に事件は起こった。
「ゆりありく」はツッコミ担当の”ゆりあ”とボケ担当の”りく”からなるコンビだが、その最大の売りは「りく」が猿ということだ。ゆりあは現在31才だが見た目はまだ20代の茶髪の女性だ。彼女が猿回しで漫才をするという意外性が面白いのである。このコンビ実はあの「反省」で有名な猿回しの太郎次郎を師匠とする本格派である。それだけに漫才も十分笑いを取れる高度な出来なのだ。
番組ではその猿のりくに岡村隆史が鏡開き用の槌を渡すという設定になっていた。岡村がにこやかにりくに槌を手渡そうとしたその時だ。りくがいきなり彼の着物の袖を引っ掻いたのである。
「聞いてたのと違うーっ!!!」
とビビッた岡村は後ろにいた相方の矢部に助けを求めた。
りくの相方のゆりあは平気な顔で
「お正月だから、緊張してるんですかね」
と岡村にもういちど渡すように促した。
岡村が恐る恐る槌を手渡そうとするとりくは飛びかかろうとした。
完全にビビッた岡村だったが矢部が
「怖がりながら渡すからいかんのや」
と言われて、もう一度挑戦した。
今度はりくが槌を受け取ってくれた。
成功したかに見えたのだが、なんとりくはその槌を天井に向かって放り投げたのである。
岡村はもう完全にパニックだ。
「さっき裏でやった時はきちんできたのにー!」
「なんで、今はガリガリって引っ掻くの?」
仕方なくまた槌を渡そうと試みるしかなかった。
りくはきちんと槌を受け取ってくれた。
が、今度は後ろに放り投げてしまった。
さすがに無理と判断したのだろう、ゆりあが槌をりくに渡すと素直に受け取ったのである。
そして、みんなと並んで鏡開きを行ったのである。
りくは猿回しのコンビ(師弟)に対してはさすがにいうことをきいたのだ。
しかし、りくはなぜ岡村隆史には牙をむいたのか?
りくが岡村隆史を仲間とみなして同列扱いしたと考えるのはさすがに失礼だろうか。
正月早々、岡村隆史が受けたとんだ災難であった。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)