銀行からの融資は返済不履行、税は滞納、不動産は次々手放すも、最後の切り札であったベル・エアーの豪邸は値が高すぎると売れず…。財政難に陥っている俳優のニコラス・ケイジに、前妻が11億円を求める訴訟をこの度起こした。
ニコラス・ケイジと彼の元の会計士を訴えたのは、コミコン界では有名な彼の長男、ウェストン・コッポラ・ケイジ君の母でケイジの前妻である、クリスティーナ・ファルトンさん。
彼女の訴えの理由は、「結婚とともに女優という仕事を辞めさせられ、自宅にこもり育児をするよう強いられた。その代わり月々60万円を与えられるという約束であったが、守られていない。また結婚期間中は、精神的にも肉体的にも虐待されていた」というもの。
もっとも彼女の懐事情も怪しいらしい。クレジット・カードの支払い約220万円が滞っているという情報もあり、ケイジの財産整理が始まるという最悪の場合を予測し、その前に名乗りを上げておきたかったのではないかという見方もある。
現在伝えられているケイジの財政難は、日本円に換算して税の滞納は約6億円、融資返済の滞りは1億8千万円。ヨット、高級車、不動産の売却益をそれらに充当しているが、まだ額は足りていない。
そんなケイジは彼の会計士を務めていたサミュエル・レヴィン氏を訴えたが、同氏から「ケイジ自身の判断で浪費し投資して失敗しただけ」と、逆提訴されている。
もっとも、俳優ジョニー・デップが「今の自分があるのは彼のお陰」として、ケイジに金銭的援助を申し出ている。それだけでもまだマシであろうか。いや、ハリウッドでは完全なる後輩のデップに甘え、大きな報道になってしまうことに耐えられるほど、ケイジのプライドは低くないはずだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)