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アナタも参加できるかも?「こえ部」から生まれた新しい落語「しんうちっ!」

落語界の常識を覆す!? いや、これこそが今最も新しい落語の形なのかもしれない。人気声優と「こえ部」部員が気鋭の若手落語家の監修の元に、ポップな落語を収めたCDを発売する。

皆さんは「こえ部」をご存知だろうか? 「こえ部」とは株式会社カヤックが運営している、一口で言ってしまえば日本最大の音声コミュニティである。

今や専門のソフトがあれば廉価のヘッドセットやマイクロフォンを用意するだけで誰でも自分の声をウェブ上に配信することが出来るようになった。「こえ部」とはそうした状況に対応して、参加者が自分の「声」をアップロード出来るというコミュニティだ。参加者はまさに「声」を競い合い、朗読や声でのモノマネから声優になりきった演技、あるいは日記やラジオといった形で作品を作り上げて披露し、それを元に交流するという楽しみを味わっている。

その「こえ部」から、エイベックス・マーケティング株式会社より2010年に落語CD「しんうちっ!」がリリースされる。一見するとミスマッチに見えるこの組み合わせだが、落語は単にネタを読み上げるだけではなく落語家が微妙な声色の変化を活かして演技を行い、「いつ聴いてもいいね」と唸らせる形で「聞かせる」ものであることを考えれば不思議ではない。三遊亭円楽氏の「最後の弟子」と呼ばれる三遊亭王楽氏が監修を務め、阿澄佳奈・井口裕香・沢城みゆきといった声優が参加することでこの「しんうちっ!」は成り立っている。声優の魅力も然ることながら、やはり監修を務めた王楽氏の手腕を是非堪能したいものだ。

また、2010年1月11日までこのCDに参加出来る権利を賭けたオーディションが開催されている。「こえ部」部員であれば誰でも参加可能だ。プロの声優を目指している方なら、見逃すには惜しいと言える。
(TechinsightJapan編集部 稲田つばす)