デジカメ写真を大量に印刷するとなると、膨大な時間がかかる。カラーレーザーならそれなりに速いが、インクジェットでキレイな印刷を大量にかけようとなると、夜が明けてしまいそうになる。そんなときこのツールを使うとよい。印刷ジョブを複数のプリンタに同時に送ることができるBatchprintである。

複数画像ファイルの一斉プリントだけなら、エクスプローラ上で複数画像を選択して「送る」メニューから印刷することができるが、デフォルトプリンタにしか出力されない。

しかし、Batchprintならローカルであろうとネットワークであろうと好きなプリンタを複数選んで一斉にプリントジョブを送ることができる。
操作はいたって簡単で、印刷したい画像をドラッグして、好きなプリンタを複数選択して実行ボタンを押すだけだ。

あとは各プリンタの用紙切れやインク切れだけを監視しながら、お茶でも飲んで仕上がりを待てばよい。

ヘビーなデジカメユーザーなら、1台のプリンタだけではとうてい間に合わないことも多い。1台を汎用プリンタとして接続し、もう1台を写真専用プリンタを購入して接続すれば、大変合理的だ。

もちろん、PDFファイル作成ドライバにも送ることができるので、同時に大量のPDFファイルを生成することもできる。

記者の希望としては、Windowsのマルチ写真印刷（1枚に複数のプリントを行う機能）のAPIと連動して、工事写真帳のような体裁のペーパー（A4用紙1枚に4つぐらいの画像をプリントすることが多い）を一気に作成できる機能がほしいところだ。

これが可能になれば、ビジネス方面でも大きく活躍するであろう。

（TechinsightJapan編集部　真田裕一）