writer : techinsight

バッファロー 4つのRAIDモードを選べるネットワーク対応NASエントリーモデルを発売

企業においては、IT部門の管理下にない、LANだけを利用しているファイルサーバや部門別サーバが多く存在する。それらは業務の中核を占める重要な役割を担っていながら、バックアップ機構もポリシーもないことがある。業務の遠隔な継続のためにエントリークラスのNASを導入すれば信頼性は格段に高まる。
バッファローからそうしたニーズに応えるRAID搭載NASのエントリーモデル「TS-XEL/R5シリーズ」(2TB、4TB、6TB)が発売される。

「TS-XEL/R5シリーズ」は、データ転送速度の向上やバックアップ機能の強化など、業務用途に対応するRAID5・管理者向け機能搭載ネットワーク対応HDD(NAS)である。

高速化ニーズに対応するため、従来製品(TS-HTGL/R5シリーズ)と比較して約1.9倍のデータ転送速度を実現。高速転送により通常のファイル転送から、バックアップなど大容量のデータ転送まで作業を効率化する。

カートリッジ式HDDによるメンテナンス性など実用性も高く、新たにホットスワップに対応。HDD交換時に電源を落とすことなく交換が可能である。

また、ホットスペア機能にも対応しているので、通常は3台のHDDでRAID5構成とし、1台をスペアディスクとして運用することが可能。万が一、1台のHDDが故障した際もスペアHDDが稼動して冗長性を維持することができる。

その他、Active Directory対応のユーザー/グループ管理機能、各ユーザー/グループ毎に容量を制限できるクオータ機能、データを暗号化して保存する暗号化機能など、各種管理機能を備えている。

クライアントPCとの電源連動機能によりPCを使用しない時に余分な消費電力を抑えることができ、省エネ性にも配慮されている。

RAIDのモードは4つを装備しており、高信頼かつ高速な「RAID10モード」「RAID5モード」、高信頼な「RAID1(ミラーリング)モード」、高速性重視の「RAID0(ストライピング)モード」の4つをサポートしている。

バックアップ重視なら 「RAID1(ミラーリング)モード」を採用し、読み書き速度重視なら「RAID0(ストライピング)モード」を採用するのが良い。最も汎用的なのはRAID5である。

さらにMac混在環境において、Macのバックアップ機能「Time Machine」に対応。複数のMacからバックアップすることも可能なため、デザイン・DTP・CADなどクリエイティブオフィスでのデータストレージとしても使用できる。

また、クライアントPCのハードディスクイメージを丸ごとバックアップできる「SB-TI3」(別売)を使用すれば、「Windowsが起動しなくなった」、「エラー表示が頻発するようになった」、「異常にパソコンの動作が遅くなった」というようなパソコンの不調やトラブルにも対応可能である。

パソコン初期状態のインストールイメージを保存しておき、ディスククラッシュ事故発生の場合は、ただちに換装してイメージロールアウトすることも可能だ。

価格は8万5000円~13万8000円となっており、2009年12月下旬に出荷が予定されている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)