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人材マネジメント機能を強化した基幹業務アプリケーション最新版「PeopleSoft Enterprise 9.1」を発表 日本オラクル

人事は企業の要というのは、古くから謂われる言葉であるが、最新のERP(統合業務パッケージ)ソフトにおいては、ある人材の適正な後任配置まで論理的に表示する機能を実装している。日本オラクルが発売する基幹業務アプリケーション最新版「PeopleSoft Enterprise 9.1」である。

「PeopleSoft Enterprise 9.1 Human Capital Management」においては特にタレント・マネジメントに関する機能の追加と強化が行われている。

タレント・マネジメントとは、人材管理のプロセスの最適化により、企業における個人、組織の生産性を向上し、ビジネスに必要なスキルの習得を促し、優秀な人材の維持、能力開発を企業全体として統合的かつ戦略的に進める人材管理のあり方であると説明される。

ある担当者の後任者計画を行う「後任計画(Succession Planning)」が追加され、各人材の現在のスキルレベルと目指すべき方向性を論理的に表示することが可能である。

その上で企業全体や組織、また役職や役割に必要な人材像を客観的に把握し、その人材像に必要なスキルとそのスキル習得に必要なトレーニングなどを効果的かつ迅速に判断、提案することができる。

従来、もっぱら人的手法により人材配置を決定し、信賞必罰といった古典的な人事方針から脱却し、組織における生産性の向上を主軸にすえて、様々なスキルを持つ人材を効果的に配置するためのツールとして貢献することが期待される。

「PeopleSoft Enterprise 9.1」は、150社以上の顧客企業からの要求に対応し1,350に及ぶ新機能を追加している。ユーザー画面の改良に加え、分析ツールやレポート機能において容易かつ直感的な操作が可能になった。また、開発生産性の向上や導入、運用と保守などシステムのライフサイクル管理も拡充されている。これにより「PeopleSoft Enterprise 9.1」による基幹業務システムの性能とユーザーの生産性を向上し、投資対効果の迅速な獲得を支援する。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)