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【パソコン快適活用術】盗難PC追跡システム「Prey」

年末になると強盗・盗難事件も多くなるとともに、飲み会の回数も増え、ノートPCを盗まれたり、どこかに置き忘れたりといったトラブルが起きがちだ。
そんなときのために紛失PCの追跡サービスがある。Preyである。

PreyをインストールしたらPreyのWebサービスにユーザ登録し、APIのキーを得る。さらにデバイスを登録しデバイスのキーも得る。この二つをローカルのPreyに設定する。そして実際に紛失したらPreyのWebサービスにアクセスし、追跡開始のスイッチを入れる。

この時Preyをインストールしたマシンではネットワークに繋がっている時に定期的にPreyへアクセスする。そして盗まれたと分かるとダイアログを出し、それを音声で読み上げる英語版であるので、音声もメッセージも英語であるが、悪意の取得者にとっては、威嚇効果が絶大であろう。その上で画面のスクリーンショットやWebカムでの撮影、さらにネットワーク情報等をまとめてPreyへポストする。

悪意の取得者にとっては、事実上パソコンをネットに接続して使うことができないので、渋々(?)警察へ届けることになるだろう。

なお、企業が社員に貸与しているノートPCが盗難・紛失に遭った場合には、追跡調査の前に、情報漏えい防止のための遠隔データ消去が必要だ。これには遠隔データ消去機能を持つパソコンを導入することが推奨される。

ただし、いずれの場合も悪意の取得者がハードディスク消去・再インストールを行ったら効果がなくなるので、たとえばトークンを挿さないとCD-ROMブートができないようにするといったソリューションの提供が待たれるところである。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)