writer : techinsight

ネットジャパン Windowsサーバーを簡易フェイルオーバー構成にできる安価なツールを発売

(株)ネットジャパンは、サーバーのシステムを瞬時に復旧する廉価なツール「スタンバイ レスキュー Lite 4.0 Server Edition」を2009年12月11日から出荷開始した。また、クライアントPC用にはWindows 7対応のスタンバイ レスキュー Lite 4.0も同時に出荷開始した。

スタンバイ レスキュー Lite 4.0は、ハードディスク内にパーティションを複数作り、起動ドライブのミラーリングセットを作成しておき、本番系起動ドライブに障害が発生したときに、待機系のパーティションに切り替えることで、システムを止めずに運用できる仕組みだ。

通常、このような仕組みはフェイルオーバーと呼ばれ、2台のサーバーを使って実現するものだが、スタンバイ レスキュー Lite 4.0はこれを1台のサーバのハードディスク内で実現しようとするものだ。

もちろん、システム全体に物理的障害が発生したときには連続運用は無理だが、障害が論理レベルに留まる場合には効力を発揮する。

ファイルサーバー、メールサーバーやWebサーバーなどの場合、ハードウェア自体はRAIDなどで保護されていることが多いが、RAIDではソフトウェア的なシステム障害には対応できない。

障害がシステムの再インストールをしなければならない事態であれば、エンジニアをアサインして作業をおこなわなくてはならず、復旧には相当な時間がかかることになる。
その間ユーザーはサーバーにアクセスができず、事業利益の損失と会社への信頼性の損失も膨大となる可能性がある。

スタンバイ レスキュー Liteを導入すれば、ホットキー操作や電源オン/オフ操作だけで簡単にシステムを復旧することが可能であり、障害が発生した時でも、サーバーに詳しいエンジニアがわざわざ現場に出向いたり、立ち会う必要がないので、時間と経費の節約が図れる。

価格は39800円となっており、本格的なフェイルオーバーシステムを構築するためには、サーバー2台分の経費が必要であることに加え、フェイルオーバーを瞬時に行うための機構の構築が必要だが、「スタンバイ レスキュー Lite 4.0 Server Edition」を導入すれば安価な経費でサーバの信頼性は格段に高まるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)