writer : techinsight

ジャストシステム 一太郎2010 ATOK2010などを2010年2月に発売

Googleの日本語変換エンジンが話題を呼んでいる最中、ヘビーな物書きの必須ツールともいうべき日本語変換エンジンATOKの最新版ATOK2010が来年2月5日に発売されることがジャストシステムによりアナウンスされた。
併せて、一太郎2010とJusut Suite2010も同時に発売され、様々な機能向上が図られている。

ATOK2010は、Windows 7への対応とともに、プログラムの動作や使用メモリの最適化などを行い、より軽快な動作が実現したことに加え、変換エンジン「ATOKハイブリッドコア」に同音異義語ごとの出現確率や前方単語との距離を考慮した組み合わせの確率を総合的に計算する新アルゴリズムを導入したことにより、文脈に応じて適切な同音語に変換できるようになった。

校正支援機能の強化として「重ね言葉の指摘」を追加した。「あらかじめ予約しておく」など、同じ意味の言葉を重ねて使っている場合に、指摘と訂正候補を提示する。
加えて、カタカナ語を入力しようとして、誤って英単語のつづりを入力してしまった場合に、入力を正しく認識してカタカナ語に変換できるようになった。

ATOKでリアルタイムに用例間違いを修正しながら、原稿案に対して一太郎で文書校正処理をかけて、日本語をブラッシュアップすることができる。

ワードプロセッサーである一太郎は、文書にインパクトを与える「POP文字」機能の表現力が向上
「一太郎2010」では、文字色にグラデーションやストライプが使えるようになったことに加え、POP文字の背景への透明度の設定やぼかし効果、任意の角度での回転などができるようなり、表現力が向上した。また、カスタマイズしたPOP文字のサンプルへの登録、アンドゥやリドゥ、枠サイズの自動調整機能を追加し、操作性も向上させている。

「一太郎」文書でPDFファイルも一括管理が可能に
「一太郎」では、表計算ソフト「三四郎」「Excel」といった別アプリケーションで作成した文書もシートに追加して、1つのファイルにまとめることが可能であるが、今回、PDF形式のファイルもシート追加できるようになった。

様々なソフトで作成された文書を、一太郎でパッケージングして配布することがより容易になった。

統合スイートである「JUST Suite 2010」は、次のような製品構成となっている。

・日本語ワードプロセッサ「一太郎2010」
・日本語入力システム「ATOK 2010 for Windows」
・日本語表計算ソフト「三四郎2010」
・プレゼンテーションソフト「Agree 2010」
・統合グラフィックソフト「花子2010」
・インターネットメールソフト「Shuriken 2010」
・「JUST PDF [作成・編集]」
・文書管理・活用ソフト「SuiteNavi 2」

一太郎は、MS-DOSの時代から親しまれてきた国産ワープロの代表格であり、2010年に実に四半世紀25年の歴史を刻む。ジャストシステムでは、25周年記念サイトとして、開発秘話などを交えたコンテンツを公開している。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)