writer : techinsight

【パソコン快適活用術】非力なマシンでWindows7を使うTIPS

CULVマシンの流行で、下手にWindows7のパッケージ版を買うよりも、新しいPCを買った方が安上がりになるくらいであるが、やはりパソコン賢者の道は非力なマシンをいかに効率的に使うかを考えることで、腕前が磨かれるものなので、今回はその一例を紹介したい。

まず、意外にCPUパワーを消費するのが、ウインドウマネージャーであるdwm.exeである。特に画像やビデオファイルのあるフォルダを開いた状態で、サムネールアイコンを作成するときに一気にCPUパワーを使う。
それと、パターンファイル更新などの際にセキュリティソフトも一時的にCPUパワーを消費する。

巷の本では、プロセスを止めることでサクサク使おうというものがあるが、これらのプロセスは止めるわけにはいかないので、CPU占有率を下げることを考えた方がよい。

これには、BESというフリーツールが便利である。冒頭の画像はBSEを使用してdwm.exeとMSE(マイクロソフトのセキュリティソフト)のCPU占有率を25%下げたところである。

これによって、理論上、dwmとMSEのパフォーマンスは下がるが、体感的には気になるほどではなく、他の重いアプリケーションとの併用で足を引っ張られることがなくなる。

続いて、ブラウザをなるべく使わないことである。それではサイトが見れないではないかと思われるかもしれないが、現在の多くのサイトにはFlashバナー広告が多く貼り付けられていて、これが意外とCPUの足を引っ張る。mixiやTwitterやGmailのチェックならスグレモノツールMZ3があるし、ニュース閲覧ならRSSリーダーを活用して、興味のあるニュースを見つけたときだけブラウザを開くようにすると良い。

さらに、System Idle Processが足を引っ張っている場合が多い。これはCPUの待ち時間が長すぎることが原因である。対処法は色々あるのだが、再起動するのが一番良い。メモリリフレッシュにもなるという効果もある。
ただ、再起動して前の作業状態を再現するのは意外に面倒なものだ。そこで、自動実行ソフト「スタートアップスケジューラ」を利用しよう。作業中のタスクを登録しておいてから、再起動をかければ再ログオン時に前回作業時の環境が復元される。

巷の環境改善本には、あれもこれも片っ端からプロセスを止めることばかり紹介しているものがあるが、CPUもメモリもほとんど消費しないプロセスを止めても軽量化効果はほとんどない。
むしろメモリやCPUリソース大食いのアプリケーションをなるべく使わないことと、必要に応じてプロセスの優先度を下げたり上げたりするほうが、プロに近い技であると言える。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)