(Windows Only)
11月の感謝祭を記念して、“ありがたい”フリーソフト61選が今年も発表された。記者も愛用しているソフトが多くエントリしていたが、これらに加えて音楽、映像メディアファイル変換に強力な性能を発揮するアプリをぜひ紹介したいと思う。iWisoft Free Video Converterである。

およそメディアファイルの変換に関して、これほど多くのフォーマットに対応していると同時に、編集機能やファイル連結機能なども併せ持つツールはほかに見あたらない。

たとえば、テレビ録画したミュージシャンのライブ＆ドキュメントビデオがあるとして、ドキュメントの部分は、はっきり言ってつまらないことが多い。そこで、純粋にライブビデオとして編集するために余計な部分をカットして、1本のMP4ファイルにすることもできるし、再度VOBファイルに変換することもできる。ただしDVD書き込み機能はないので、任意のツールでライティングすればよい。

さらにVOBファイルやMP4ファイルから音源だけをMP3として抜き出すこともできる。

主立ったiPhone、iPod、PSP、ケータイなど主立ったメディア再生デバイス用の設定がプリセットされているので、自分の使っているデバイスを指定するだけでよいから操作は極めて簡単だ。

また、対応ソフトの少ないmkv形式のファイルも任意の形式に変換可能である。「感謝ソフト」にもエントリしていたVLCを使えば、これらのファイルも視聴可能だが、iPodやiPhoneを使うことを考えた場合、どうしてもMP4形式に統一しておく必要がある。

もちろん、ape形式やflac形式のファイルも変換可能だ。ただしcueシート付きのファイルを曲分割する機能はないので、別のツールを使えばよい。

実は、「なんでもこれ1本でできるわけではないが、痒いところには手が届く」というスタンスがフリーソフトにおいては重要なのだ。
商用ソフトは往々にして、お得感を出すためにあれこれ様々な機能を付けた結果、操作が面倒になった割には、痒いところに手が届かないというものが多い。

そういった意味で、iWisoft Free Video Converterは理想的なスタンスを保持しており、記者は大いに感謝しているソフトなのである。

残念なことに、Macでエミュレーション動作させることはできなかったので、Macユーザーは定番のHandbrakeがオススメである。
（TechinsightJapan編集部　真田裕一）