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ソフトが最新版で安全かどうかチェックできるツールをIPAが提供

インターネット犯罪者は、ターゲットとなるコンピュータのソフトウェアの脆弱性を狙って攻撃を仕掛ける。防御法の基本は常に最新版にアップグレードしておくことである。しかしながら、OS、ミドルウェア、フレームワーク、そしてそれらの上で動作するアプリケーションにそれぞれ対処が必要となり、多忙な管理者がすべてのバージョンをチェックしきれていることは少ない。
そこで、情報処理推進機構(IPA)は、使用しているソフトウェアが最新版になっているかどうかチェックできるツール「MuJVNバージョンチェッカ」の提供を開始した。

MyJVN バージョンチェッカでは、「定義データ一覧」「定義データ」を取得する API (MyJVN API) を利用することで、脆弱性情報データベース「JVN iPedia」に登録されている脆弱性対策情報を利用したバージョン確認を実現している。

対象となるソフトウェアは、次のとおりである。

QuickTime
Mozilla Thunderbird
Mozilla Firefox
Lhaplus
QuickTime
JRE
Adobe Reader
Adobe Flash Player

サポートOSは、WindowsXPとVistaであり、Windows7は現時点ではサポートされない。
また、マイクロソフトのIEやSilverlightも対象外となっている。

特に標的になりやすい、Adobe ReaderとFlash Playerのバージョンがチェックできるのは非常に便利である。起動すると、下図のような画面を表示し、ユーザーの使っているソフトが最新のバージョンでない場合は、ベンダーのバージョンアップページへ誘導する。

IPAでは、今後チェック対象のソフトウェア製品を増やしていくとしている。IT資産管理ツールの機能の一部として組み込むことができるようになれば、システム管理者の管理作業軽減につながっていくものと思われる。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)