BMW　E34型の愛好者たちによって結成されている「BMW　E34倶楽部」が13日、台中縣后里鄉に結集し、同型車による行進のギネス記録に挑戦した。参加したBMWはなんと350台。総距離4.2kmの行進を行った。記録挑戦中は、2kmにわたるBMWの列ができ、人々の注目を集めた。

BMW　E34は1988年にBMW5の3代目として発売されたもので、洗練されたスマートなボディは事故に強く、パーツも豊富なためドレスアップが楽しめるなどの特徴があり、日本同様、台湾国内でも愛好者の多い車である。

BMW　E34倶楽部会長の王俊傑さんは、2年程前に自身のブログでE34に関する記事を書いたところ、2ヶ月で7万ものアクセスがあったため2007年にこの倶楽部を立ち上げたそうだ。会員数は既に600名にのぼる。

今回のギネス記録への挑戦についても、倶楽部のホームページ上で同志を募った。ホームページには行進ルートの説明やギネスに挑戦するための注意書きがあり、倶楽部会員だけでなく、一般の参加も呼びかけた。

これまでの同車種による行進記録は2004年にドイツで創られた187台。行進ルートの説明をみると、最終目的地には250台分の駐車場を確保してあったようだが、実際に参加したのは350台。王さんの予想を大きく上回った。

誰かと一緒に共通の目標に向かうというのは、とても有意義なことだ。1人では出てこない力も湧いてくる。しかし、大人になるとそんな機会がめっきり減ってしまうように思う。今回の参加者たちは、風を切って走るよりも気持ちの良い体験をしたのではないだろうか。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）