「2010年6月、ロンドンO2アリーナにボン・ジョヴィがやって来る!」このニュース以降、英国のロック・ファンはそのチケット売り出しを本当に楽しみにしていた。先週末、瞬く間に売れたには売れたが、そのチケットの販売価格は意外にも高かった。若いファンらは激怒、中にはボイコットを叫ぶ者まで出ている状態だ。
そのコンサートは『Circle』と題され、2010年は2月から4月まで米国内を回り、その後6月7日から23日まで、連日のようにロンドン・O2アリーナでコンサートが開かれるが、途中6月16日にはフランス・パリでの公演も予定されている。
ロンドン公演の後は7月13日までブレークの予定であったが、あまりのチケット・セールスの良さに、ジョン・ボン・ジョヴィはこの度BBCラジオ1のDJ、ファーン・コットンのインタビューで、「こうなったら、ロンドン公演を期間延長して、飽きられるまで米国に帰るのはやめようかな」と語り、ご機嫌だ。
「ライブは真剣そのもの。その緊張感が大好きだよ。特に大きな会場でのコンサートは最高だね。でもそれに付きものなのは長旅。これがどうもね」と、長時間のフライトについては少しばかり面倒臭そう。
そんな彼らのサイトやファン・フォーラムには、今英国の若者から「チケット、バカ高いんじゃないの?」、「フツーのロック・ファンには見に来るなってことか?」といった怒りや失望の声が続々届いている。
日本円にして、1枚7000円弱から3万円、そしてプレミアム・チケットに至っては20万円という値段に、中には「ムカつくからボイコットしてやろうぜ」と結束を呼びかけるコメントまで。
今回の件に便乗させて頂くようで恐縮だが、人気アーティストのコンサートにおける、このプレミアム・チケットというものの存在自体が私も大嫌いだ。
招待、接待、役得何が理由か分からないが、2枚貰ったからとバーの若い美人などを誘ってやって来たおエライさんなどが最前列に座っているのを見ると、もうかなり興醒め。
アーティストのノリを決めるといってもよい、最前列から5列目あたりまでの皆さんには、是非とも一緒に歌を口ずさめるホンモノのファンに座って欲しいのだ。
学校をサボって招へい元が指定する番号に電話を掛けまくり、整理券を握って徹夜で並び、大満足のシートをゲットして感涙していたあの頃が懐かしい。
※日本円が日本年になっていました箇所を訂正させて頂きました。ご指摘ありがとうございます!
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)